咄嗟
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
三人揃って縁側でおやつを食べながら和やかな時間を過ごしていると、突然虎が険しい顔をして「来るぞ。」と低い声で呟いた。
ただ事じゃない雰囲気に一気に緊張感が走り、まさか大怪モノのような強い怪モノが近くまで来ているのかと、手に嫌な汗が滲む。
みるみるうちに空が暗くなっていき、陽太郎も立ち上がって周囲を警戒し始めると、あっという間に上空が厚い雲で覆われて、空がゴロゴロと轟き出した。
もし龍が実在するなら、その姿を現す前兆とはこういう感じなのかもしれないと思わせる空模様に、恐怖心はどんどん煽られていく。
極限の緊張感の中、浅い呼吸で視線を走らせていると
「へそを隠せ!!」
虎が叫んだと同時に、空がピカッと光った。
その直後、砲撃のような轟音が鳴り響き、地面が振動で揺れ出した。
あまりの衝撃に肩をすくめて目を閉じると、すぐにバリバリと木を割く音が追いかけて来た。
近くに落ちた。
恐る恐る目を開けると、陽太郎の大きい手が、私のへそを覆い隠していた。
ー完ー
【あとがき】
素直にへそを隠す陽太郎と、自分のではなく“私”のへそを隠す陽太郎がが最高だなと。すと夜中に思いついて、すぐに書いたお話でした。
ただ事じゃない雰囲気に一気に緊張感が走り、まさか大怪モノのような強い怪モノが近くまで来ているのかと、手に嫌な汗が滲む。
みるみるうちに空が暗くなっていき、陽太郎も立ち上がって周囲を警戒し始めると、あっという間に上空が厚い雲で覆われて、空がゴロゴロと轟き出した。
もし龍が実在するなら、その姿を現す前兆とはこういう感じなのかもしれないと思わせる空模様に、恐怖心はどんどん煽られていく。
極限の緊張感の中、浅い呼吸で視線を走らせていると
「へそを隠せ!!」
虎が叫んだと同時に、空がピカッと光った。
その直後、砲撃のような轟音が鳴り響き、地面が振動で揺れ出した。
あまりの衝撃に肩をすくめて目を閉じると、すぐにバリバリと木を割く音が追いかけて来た。
近くに落ちた。
恐る恐る目を開けると、陽太郎の大きい手が、私のへそを覆い隠していた。
ー完ー
【あとがき】
素直にへそを隠す陽太郎と、自分のではなく“私”のへそを隠す陽太郎がが最高だなと。すと夜中に思いついて、すぐに書いたお話でした。
1/1ページ