ようこそサカモトへ!
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
陽太郎「おはようございます。朝一番の温泉も気持ちいいですね。昨日はよく眠れましたか?……そうですか。それはよかった。虎ですか?虎はまだ起きそうもないので、旅館の人に頼んでおにぎりを握ってもらってます。起こしたんですけど全然起きなくて…昨日あなたと遊べてよほど楽しかったんだと思います。おれも、すごく楽しかったから。あ、小鉢で苦手なモノがあったら教えてくださいね?こっそり交換しましょう。…これですか?これは虫の足じゃなくて、ひじきの煮物ですよ。」
ゆっくりと朝食を食べたあと、着替えて宿を出たあなたは、陽太郎と虎に駅まで送ってもらうことに。そこで立ち寄ったのは、道の途中にある小さな神社でした。
陽太郎「あなたは何をお願いしたんですか?おれですか?おれは、あなたが無事に家まで帰れますようにってお願いしました。」
虎「そのわりには長くなかったか?」
陽太郎「……また会えますようにとも、お願いしました。」
虎「しかしここにいるのは商売の神。専門外の神に頼むより、本人に頼んだ方がよいのではないか?」
陽太郎「正論すぎて何も言い返せないよ。」
虎「それはさておき、我はあののぼり旗が気になって気になって…」
陽太郎「あぁ、ソフトクリームか。」
虎「そふとくりいむ…あの冷たくてあまぁいそふとくりいむのことか?」
陽太郎「うん。せっかくだから食べようか。おれのかわいい子豚さんも、急いでなければ一緒に食べて帰りませんか?…よかった。それじゃ、行きましょう。おすすめはサカモト名物のやまぶどう味です!」
虎「初見でばにらみっくすとは…やるな。」
陽太郎「一度で二度おいしいですもんね。」
虎「別々に味わうもよし、比重をさぐりながら混ぜて味わうもよし。やはりそふとくりいむはみっくすに限る。陽太郎はやまぶどう一色にしたのだな。」
陽太郎「うん。今日はちょっと暑いから、さっぱりしてる方がいいかなって。」
虎「やまぶどうは青春の味…だもんな?(ニヤニヤ)」
陽太郎「なにその顔…あっ、ほら、溶けて垂れてるよ?おれのかわいい子豚さんも口の横に…はい、取れました。え?おれもついてる?………ありがとうございます。」
ソフトクリームを食べ終わり、駅に到着した一行。お土産も買い終えて、名残惜しくもお別れの時間となりました。
虎「あっという間だったな…短い時間だったけど楽しかったぞ!」
陽太郎「サカモト観光、楽しんでいただけましたか?……よかった。まだまだ案内したい場所はたくさんあるので、よかったらまた遊びに来てください。」
虎「次に来たときは我が獲った魚を食わせてやるからな!」
そろそろ列車が到着します。
二人にお礼と、お別れの挨拶をして乗り場に向かおうとした時…
「おれのかわいい子豚さん!また、会えますか?」
さぁ、列車の到着です。乗り込んで窓越しに手を振り合っているあなたは、陽太郎に何と返事をしたのでしょうか。
この旅があなたに良いご縁をもたらしていたら幸いです。
どうかお気をつけてお帰りください。またのお越しを心よりお待ちしております。
―結―