竈門炭治郎
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炭治郎は、みんなが知ってるように長男だ。
長男故にやってしまう癖が、炭治郎にはあると思う。
「アキ!来てたのか!」
蝶屋敷で治療を終えた私は、ちょうど敷居を出た所でボロボロの炭治郎と会った。
任務帰りなんだろうな…あちこちに擦り傷が出来ている。
「うん、治療が終わった所なんだ」
そう笑うと、炭治郎もつられたように笑う。
そして…
「今回も頑張ったんだなぁ!」
ぽんぽん、と頭を撫でられた。
もう恒例となっている行動だけど、未だに慣れず少し照れてしまう。
1つ年下の私は、炭治郎と同期で同じ最終選別を突破している。4日目に鬼に傷を負わされた私を助けてくれた。
たぶん、私はそこで炭治郎に一目惚れしたんだと思う。
聞けば、妹や弟がたくさんいる長男で、鬼となった妹を助けるため、鬼殺隊に入ったと。
任務で再開したときに聞かされた話は、想像を絶する物だった。
きっと炭治郎は、私を妹のようにしか見ていない。
分かってはいるけど、悔しいなぁ。
「…もう、炭治郎。そうやって誰にでも触れてたら勘違いされるよ?」
そう私が言うと、炭治郎はきょとんとした表情で手を止めた。
「勘違い…?俺はアキにしかこうしないけど…」
「……っ!」
そうやって、勘違いさせる事ばかり言う。
炭治郎は鼻が利くから、この気持ちを悟られないように隠すのが難しい。
でも、今は気を抜いていた。
そう気付いた時には遅かった。
「あれ…アキ、今日は何だか甘い匂いが…え?」
それが何の匂いなのか気付いた炭治郎は、分かりやすく顔を赤く染めた。
私もかあっと顔が赤くなり、炭治郎は私の頭に手を乗せたまま固まってしまった。
「…屋敷の入り口で何をしてるんです?」
いつの間にか、しのぶさんが真横にいた。
怒ってる…!雰囲気も顔も…!
蝶屋敷の目の前だって事を忘れていた…恥ずかしい…。
「竈門くん、手当しますよ。さあ、あなたも任務でしょう?気を付けて行ってきてくださいね」
炭治郎の襟首を掴み、屋敷の中に引っ張るしのぶさん。
炭治郎は「ま、待ってくださいぃ!」となかなか入ろうとしない。
「えっと…炭治郎、帰ってきたら、ちゃんと言うから…ね…?」
そう言うと、動きがぴたっと止まった炭治郎は、更に真っ赤になって頷きながら俯いた。
「それじゃあ、しのぶさん、炭治郎、いってきます!」
私は振り返らず、任務先へと走り出した。
――――――――――――――
「全く…ようやく自分の気持ちに気付いたんですか?」
「本当に無自覚でした…という事は、善逸や伊之助といる所を見ると苦しくなるのも、笑顔を見ると心臓が痛くなるのも、病気じゃなかったんですね…!」
「私含め周りの皆さん、みんな気付いてますよ」
「えぇ!?俺ってそんなに分かりやすいですか!?」
「見ていて飽きないぐらいには!」
ふふ、と笑うしのぶさんの言葉に、どうにも恥ずかしくなる。
あぁ、アキの帰りが待ち遠しい。
長男故にやってしまう癖が、炭治郎にはあると思う。
「アキ!来てたのか!」
蝶屋敷で治療を終えた私は、ちょうど敷居を出た所でボロボロの炭治郎と会った。
任務帰りなんだろうな…あちこちに擦り傷が出来ている。
「うん、治療が終わった所なんだ」
そう笑うと、炭治郎もつられたように笑う。
そして…
「今回も頑張ったんだなぁ!」
ぽんぽん、と頭を撫でられた。
もう恒例となっている行動だけど、未だに慣れず少し照れてしまう。
1つ年下の私は、炭治郎と同期で同じ最終選別を突破している。4日目に鬼に傷を負わされた私を助けてくれた。
たぶん、私はそこで炭治郎に一目惚れしたんだと思う。
聞けば、妹や弟がたくさんいる長男で、鬼となった妹を助けるため、鬼殺隊に入ったと。
任務で再開したときに聞かされた話は、想像を絶する物だった。
きっと炭治郎は、私を妹のようにしか見ていない。
分かってはいるけど、悔しいなぁ。
「…もう、炭治郎。そうやって誰にでも触れてたら勘違いされるよ?」
そう私が言うと、炭治郎はきょとんとした表情で手を止めた。
「勘違い…?俺はアキにしかこうしないけど…」
「……っ!」
そうやって、勘違いさせる事ばかり言う。
炭治郎は鼻が利くから、この気持ちを悟られないように隠すのが難しい。
でも、今は気を抜いていた。
そう気付いた時には遅かった。
「あれ…アキ、今日は何だか甘い匂いが…え?」
それが何の匂いなのか気付いた炭治郎は、分かりやすく顔を赤く染めた。
私もかあっと顔が赤くなり、炭治郎は私の頭に手を乗せたまま固まってしまった。
「…屋敷の入り口で何をしてるんです?」
いつの間にか、しのぶさんが真横にいた。
怒ってる…!雰囲気も顔も…!
蝶屋敷の目の前だって事を忘れていた…恥ずかしい…。
「竈門くん、手当しますよ。さあ、あなたも任務でしょう?気を付けて行ってきてくださいね」
炭治郎の襟首を掴み、屋敷の中に引っ張るしのぶさん。
炭治郎は「ま、待ってくださいぃ!」となかなか入ろうとしない。
「えっと…炭治郎、帰ってきたら、ちゃんと言うから…ね…?」
そう言うと、動きがぴたっと止まった炭治郎は、更に真っ赤になって頷きながら俯いた。
「それじゃあ、しのぶさん、炭治郎、いってきます!」
私は振り返らず、任務先へと走り出した。
――――――――――――――
「全く…ようやく自分の気持ちに気付いたんですか?」
「本当に無自覚でした…という事は、善逸や伊之助といる所を見ると苦しくなるのも、笑顔を見ると心臓が痛くなるのも、病気じゃなかったんですね…!」
「私含め周りの皆さん、みんな気付いてますよ」
「えぇ!?俺ってそんなに分かりやすいですか!?」
「見ていて飽きないぐらいには!」
ふふ、と笑うしのぶさんの言葉に、どうにも恥ずかしくなる。
あぁ、アキの帰りが待ち遠しい。
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