第九章 生きる、繋ぐ
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毎日ではないけど、蝶屋敷での仕事を手伝い、合間にあの3人とお話をして、また仕事をして帰る。
そう繰り返している間に、我妻くんと嘴平くんは任務へと戻っていった。
怪我が少し酷かった竈門くんはもうしばらく蝶屋敷にいたけど、刀が届かないから、と刀鍛冶の里へと行ってしまった。
…はずなんだけど、またしばらくすると彼は大怪我で帰ってきた。
「竈門くん!どうしたんですかその怪我!」
「刀鍛冶の里に鬼が出て…強い奴らだった、時透くんや甘露寺さんに玄弥もいてな…そうだ、みんな怪我してるから診てやってくれ!」
あんなに怪我を負っても、周りの事ばかり気にする彼は、本当に優しい人なんだろう。
耳が良いという我妻くんも「炭治郎からは泣きたくなるような優しい音がする」なんて言っていたっけ…。
「もう…もっと自分の事も大事にしてくださいね」
「あぁ、ありがとう」
明るい笑顔を向ける竈門くんは、どことなく悲しそうで…そして嬉しそうで。
今回もたくさんの人が亡くなったと聞いた。その中で起こった、奇跡のような事も。
「禰豆子ちゃん、でしたっけ。今度私も会ってみたいです」
消毒液を綿に染み込ませながら笑顔を見せ、竈門くんの傷を軽く叩いていく。
傷にしみるのか、顔を少し歪ませながらも「禰豆子も喜ぶよ」と笑顔で返してくれた。
竈門くんに救われた人間が、どれだけいるだろう。
もちろん私もその内の1人だ。竈門くんがいなければ、きっとお父さんも…。
そういえば、煉獄さんが亡くなった時も共に戦ったって…強いなぁ、この人は。
「無事で良かった…ありがとうございます、色々と」
傷口に薬を塗りながら、ちらっと竈門くんの目を見る。
自分の心まで穏やかになるような、でも強い意志のある目と視線がぶつかる。
…カナヲちゃんが気になる人なだけあるな、格好良い。
「だいたい終わりました、後は部屋で安静にしていてください!どこか痛いとかがあれば、なほちゃんたちを呼んでくださいね」
そう言い残して、次の人の手当に向かった。
そう繰り返している間に、我妻くんと嘴平くんは任務へと戻っていった。
怪我が少し酷かった竈門くんはもうしばらく蝶屋敷にいたけど、刀が届かないから、と刀鍛冶の里へと行ってしまった。
…はずなんだけど、またしばらくすると彼は大怪我で帰ってきた。
「竈門くん!どうしたんですかその怪我!」
「刀鍛冶の里に鬼が出て…強い奴らだった、時透くんや甘露寺さんに玄弥もいてな…そうだ、みんな怪我してるから診てやってくれ!」
あんなに怪我を負っても、周りの事ばかり気にする彼は、本当に優しい人なんだろう。
耳が良いという我妻くんも「炭治郎からは泣きたくなるような優しい音がする」なんて言っていたっけ…。
「もう…もっと自分の事も大事にしてくださいね」
「あぁ、ありがとう」
明るい笑顔を向ける竈門くんは、どことなく悲しそうで…そして嬉しそうで。
今回もたくさんの人が亡くなったと聞いた。その中で起こった、奇跡のような事も。
「禰豆子ちゃん、でしたっけ。今度私も会ってみたいです」
消毒液を綿に染み込ませながら笑顔を見せ、竈門くんの傷を軽く叩いていく。
傷にしみるのか、顔を少し歪ませながらも「禰豆子も喜ぶよ」と笑顔で返してくれた。
竈門くんに救われた人間が、どれだけいるだろう。
もちろん私もその内の1人だ。竈門くんがいなければ、きっとお父さんも…。
そういえば、煉獄さんが亡くなった時も共に戦ったって…強いなぁ、この人は。
「無事で良かった…ありがとうございます、色々と」
傷口に薬を塗りながら、ちらっと竈門くんの目を見る。
自分の心まで穏やかになるような、でも強い意志のある目と視線がぶつかる。
…カナヲちゃんが気になる人なだけあるな、格好良い。
「だいたい終わりました、後は部屋で安静にしていてください!どこか痛いとかがあれば、なほちゃんたちを呼んでくださいね」
そう言い残して、次の人の手当に向かった。