第八章 守る、守られる
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手伝いを再開してすぐ、竈門炭治郎くん達とお話する機会があった。
「お久しぶりですー!アオイさんいますかー!」
玄関から大声で呼んで待っていると、いつものようにアオイさんが走ってくる。
「何度も言いますが!大声は出さないでください!」
「はぁい、ごめんなさい」
ふふ、と笑っていると、アオイさんも呆れたように、でも何か嬉しそうに微笑んでいた。
久しぶりだけれど、手順やら何やらは特に問題なくやる事が出来ていて安心する。
「あぁそうだ、一番手前の部屋にあの3人がいますよ」
ちょうど薬の時間だというので、私が持っていくことにした。
部屋の前に来ると、いつも遠くから聞こえていた声が中から聞こえてくる。
今日も元気だな、と笑いながら戸を叩いた。
「失礼します、薬の時間です」
中に入って3人のほうを向くと、まず「いいぃやあああああ!!!」とすごい叫び声が部屋中に響いた。
「何なに!?え!?こんな可愛い子だったのぉ!!何で今まで気付かなかったんだろう!俺我妻善逸っていいます!」
寝台の上でくねくねとした動きをして私を見る我妻くんは、今まで出会ったことがない部類の人だった。
「何だこの雌!!」
人を雌と言い切ったのが、嘴平伊之助さんだな。
今日は被り物をしてないけど、本当に綺麗な顔立ちだなぁ。
「やめるんだ2人とも!彼女が困ってるじゃないか!」
2人を止めようと声をかけるのが竈門炭治郎くん。
3人の様子を見ていると、なんとなくお母さん達を思い出して笑ってしまった。
「大丈夫ですよ。何度かお会いしてるのに挨拶も出来なくてごめんなさい、アキっていいます。みなさんの事はよくお話に聞いています」
よろしくお願いしますね、と寝台の横にある棚にそれぞれの薬を置いていく。
くん、と竈門くんが鼻を鳴らしているので、何だろうと彼のほうを向いた。
「えっと…竈門くん、どうかしましたか?」
「あぁ、いや…俺、人より鼻が利くんだけど、アキからは宇髄さんと同じ匂いがするなぁって」
「匂い…?」
自分の袖を嗅いでみるけど、匂いはしない…うーん。
「あ…いきなりごめん!困るよな…それに名前も呼び捨てにしてしまって」
「大丈夫ですよ!でもすごいですね、匂いで分かるなんて。確かに私は宇髄の家の者ですから」
そう言うと、何故か我妻くんがまた叫び出す。
うるせぇぞ!と嘴平くんが怒鳴って、また竈門くんが仲裁する。
「とりあえず、薬は飲んでください!またお話しましょうね」
それじゃあ失礼します、と部屋から出て戸を閉める。
まだ中から声がたくさん聞こえてくるけど、仲が良いなと呟きながら、次にやる事を考えていた。
「お久しぶりですー!アオイさんいますかー!」
玄関から大声で呼んで待っていると、いつものようにアオイさんが走ってくる。
「何度も言いますが!大声は出さないでください!」
「はぁい、ごめんなさい」
ふふ、と笑っていると、アオイさんも呆れたように、でも何か嬉しそうに微笑んでいた。
久しぶりだけれど、手順やら何やらは特に問題なくやる事が出来ていて安心する。
「あぁそうだ、一番手前の部屋にあの3人がいますよ」
ちょうど薬の時間だというので、私が持っていくことにした。
部屋の前に来ると、いつも遠くから聞こえていた声が中から聞こえてくる。
今日も元気だな、と笑いながら戸を叩いた。
「失礼します、薬の時間です」
中に入って3人のほうを向くと、まず「いいぃやあああああ!!!」とすごい叫び声が部屋中に響いた。
「何なに!?え!?こんな可愛い子だったのぉ!!何で今まで気付かなかったんだろう!俺我妻善逸っていいます!」
寝台の上でくねくねとした動きをして私を見る我妻くんは、今まで出会ったことがない部類の人だった。
「何だこの雌!!」
人を雌と言い切ったのが、嘴平伊之助さんだな。
今日は被り物をしてないけど、本当に綺麗な顔立ちだなぁ。
「やめるんだ2人とも!彼女が困ってるじゃないか!」
2人を止めようと声をかけるのが竈門炭治郎くん。
3人の様子を見ていると、なんとなくお母さん達を思い出して笑ってしまった。
「大丈夫ですよ。何度かお会いしてるのに挨拶も出来なくてごめんなさい、アキっていいます。みなさんの事はよくお話に聞いています」
よろしくお願いしますね、と寝台の横にある棚にそれぞれの薬を置いていく。
くん、と竈門くんが鼻を鳴らしているので、何だろうと彼のほうを向いた。
「えっと…竈門くん、どうかしましたか?」
「あぁ、いや…俺、人より鼻が利くんだけど、アキからは宇髄さんと同じ匂いがするなぁって」
「匂い…?」
自分の袖を嗅いでみるけど、匂いはしない…うーん。
「あ…いきなりごめん!困るよな…それに名前も呼び捨てにしてしまって」
「大丈夫ですよ!でもすごいですね、匂いで分かるなんて。確かに私は宇髄の家の者ですから」
そう言うと、何故か我妻くんがまた叫び出す。
うるせぇぞ!と嘴平くんが怒鳴って、また竈門くんが仲裁する。
「とりあえず、薬は飲んでください!またお話しましょうね」
それじゃあ失礼します、と部屋から出て戸を閉める。
まだ中から声がたくさん聞こえてくるけど、仲が良いなと呟きながら、次にやる事を考えていた。