第四章 死とは、常に
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「今回は雛鶴と須磨についてきて欲しい、まきをは留守と…アキの事を頼む」
「わかりました、ご武運を」
玄関先で宇髄さん、雛鶴さん、須磨さんを見送る。
鬼殺隊の任務…つまり、あの恐ろしい鬼を切りに行くという事なんだろう。
…行かないでほしい。死なないでほしい。
そんな気持ちが、ずっと顔に出てしまっていたらしい。
宇髄さんは笑って、頭を撫でてくれた。
「大丈夫だ、俺は死なねぇよ!絶対に帰ってくるから」
「…はい、いってらっしゃいませ」
あんまり心配で、上手く笑えていたか分からない。けど、宇髄さんが大丈夫と言うから、少しだけ安心した。
3人が行ってしまって、まきをさんが「さ、中に入りましょう」と私の手を引いた。
「…まだ数日しか経ってないのに、寂しい想いをさせてごめんね」
縁側で藤の花の香りがする香を焚いて、温かいお茶を淹れながら申し訳なさそうに言われる。
「いえ…これから1人になる事もあると考えたら、慣れていかないと」
頑張りますね、と言うと、まきをさんは寂しそうに微笑んで、私の手を握った。
なんだろう…?と見上げると、手は離されて、代わりにぎゅっと抱き締められた。
「誰かがいる時ぐらいは、寂しいとか悲しいとか言っていいのよ?嬉しいも楽しいも、たくさん知りたいの」
そう言うと、ぱっと離れて、お茶飲んだら何かしたい事はある?と話題が変わってしまった。
でも、そっか、言ってもいいんだ。
「…やっぱりちょっと寂しいから、一緒に寝たい、です」
少し驚いたみたいだけど、すぐ笑って
「じゃあ、一緒に寝ましょう」
と、湯呑みにかかりそうだった私の前髪を耳にかけてくれた。
もう少しだけ、気持ちを言えるようになろうと思いながらお茶を啜った。
「わかりました、ご武運を」
玄関先で宇髄さん、雛鶴さん、須磨さんを見送る。
鬼殺隊の任務…つまり、あの恐ろしい鬼を切りに行くという事なんだろう。
…行かないでほしい。死なないでほしい。
そんな気持ちが、ずっと顔に出てしまっていたらしい。
宇髄さんは笑って、頭を撫でてくれた。
「大丈夫だ、俺は死なねぇよ!絶対に帰ってくるから」
「…はい、いってらっしゃいませ」
あんまり心配で、上手く笑えていたか分からない。けど、宇髄さんが大丈夫と言うから、少しだけ安心した。
3人が行ってしまって、まきをさんが「さ、中に入りましょう」と私の手を引いた。
「…まだ数日しか経ってないのに、寂しい想いをさせてごめんね」
縁側で藤の花の香りがする香を焚いて、温かいお茶を淹れながら申し訳なさそうに言われる。
「いえ…これから1人になる事もあると考えたら、慣れていかないと」
頑張りますね、と言うと、まきをさんは寂しそうに微笑んで、私の手を握った。
なんだろう…?と見上げると、手は離されて、代わりにぎゅっと抱き締められた。
「誰かがいる時ぐらいは、寂しいとか悲しいとか言っていいのよ?嬉しいも楽しいも、たくさん知りたいの」
そう言うと、ぱっと離れて、お茶飲んだら何かしたい事はある?と話題が変わってしまった。
でも、そっか、言ってもいいんだ。
「…やっぱりちょっと寂しいから、一緒に寝たい、です」
少し驚いたみたいだけど、すぐ笑って
「じゃあ、一緒に寝ましょう」
と、湯呑みにかかりそうだった私の前髪を耳にかけてくれた。
もう少しだけ、気持ちを言えるようになろうと思いながらお茶を啜った。