第一章 出会いは、突然
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音柱に任命され早1年。
自分も3人の嫁も、忍びの里を離れてから恙なく過ごしていた。
ある小さい村を鬼が襲った。鬼討伐の任務だ。
鎹烏に案内された村に着いたが、もう人の気配なんてものは感じない。生存者なんていないだろう、また多くの人を救えなかった…。
「…さて、どこに行ったんだ」
まだ気配はする、どこかに絶対鬼は潜んでいる。
クソ地味な考えなんか捨てろ。早く頸を切って嫁たちのところへ帰ろう。
ぐるっと見渡し、一軒の茅葺屋根が目に留まる。
あそこだ、あそこに鬼がいる。そう確信し、地面を足で蹴り上げた。
―――いつも通り、1振りで鬼の頸を取った。
鎹烏に任務完了と伝え、さあ帰ろうという時。
―――カタッ…
確実に聞こえたその音に振り向いた。
押し入れに、何かいる。鬼ではない、だとするなら…。
「ぁ…ころ、さ、ないで…ごめんなさい…」
開けたその先には、まだ10歳前後の女の子が、ガタガタと震えながら涙を流していた。
自分も3人の嫁も、忍びの里を離れてから恙なく過ごしていた。
ある小さい村を鬼が襲った。鬼討伐の任務だ。
鎹烏に案内された村に着いたが、もう人の気配なんてものは感じない。生存者なんていないだろう、また多くの人を救えなかった…。
「…さて、どこに行ったんだ」
まだ気配はする、どこかに絶対鬼は潜んでいる。
クソ地味な考えなんか捨てろ。早く頸を切って嫁たちのところへ帰ろう。
ぐるっと見渡し、一軒の茅葺屋根が目に留まる。
あそこだ、あそこに鬼がいる。そう確信し、地面を足で蹴り上げた。
―――いつも通り、1振りで鬼の頸を取った。
鎹烏に任務完了と伝え、さあ帰ろうという時。
―――カタッ…
確実に聞こえたその音に振り向いた。
押し入れに、何かいる。鬼ではない、だとするなら…。
「ぁ…ころ、さ、ないで…ごめんなさい…」
開けたその先には、まだ10歳前後の女の子が、ガタガタと震えながら涙を流していた。
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