第一章
夢小説設定
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「チャドさん、もしも、もしもの話ね。余計なことかもしれないけど、私が社長からチャドさんを、」
どうしても、相談したかった。それでチャドさんが自由になって幸せになれるって思ったから。チャドさんのためなら私はいくらだって出す。何千万でも何億でも、家を失ったって職を失ったっていい。
「何が言いたいかはわかる。マルバは多分そんなこと許さないと思う。気持ちだけで十分だ。それに、デブリじゃなくなったとしてもここを出てまともな職につけるわけでもないし。いいんだ。ありがとうクロエ。」
「……私が、幸せにしてみせるから、一緒に」
諦めたみたいに言うのが辛くて、ダメ元で提案する。
「駄目だ。クロエに辛い思いはさせたくない。デブリだって言う肩書きは重いんだ。…あんたがよくても俺がいやだ。」
「チャドさん、」
「ごめん、もう戻るから。」
仕事に戻っていく背中がやけに儚く見えた。
「悪く思わないでくれよ、チャドだってクロエさんの好意は嬉しいんだ。ただ、俺たちデブリは幸せなんか望んじゃいけねえんだ。」
「……ダンテさん、私はそれでも、チャドさんを、チャドさんと幸せになりたいの。だって好きなんだもん。」
そう、好きだから。好きだから一緒に幸せになりたい。普通の恋人みたいになりたい。
そう望むことはチャドさんを傷つけてしまうのだろうか。
「…本当にチャドが好きなんだな。もし、もしもあいつがデブリじゃなくなったら幸せにしてやってくれよ。」
ダンテさんの優しい言葉に思わず目がじん、と熱くなる。
「うん、きっと。」
どうしても、相談したかった。それでチャドさんが自由になって幸せになれるって思ったから。チャドさんのためなら私はいくらだって出す。何千万でも何億でも、家を失ったって職を失ったっていい。
「何が言いたいかはわかる。マルバは多分そんなこと許さないと思う。気持ちだけで十分だ。それに、デブリじゃなくなったとしてもここを出てまともな職につけるわけでもないし。いいんだ。ありがとうクロエ。」
「……私が、幸せにしてみせるから、一緒に」
諦めたみたいに言うのが辛くて、ダメ元で提案する。
「駄目だ。クロエに辛い思いはさせたくない。デブリだって言う肩書きは重いんだ。…あんたがよくても俺がいやだ。」
「チャドさん、」
「ごめん、もう戻るから。」
仕事に戻っていく背中がやけに儚く見えた。
「悪く思わないでくれよ、チャドだってクロエさんの好意は嬉しいんだ。ただ、俺たちデブリは幸せなんか望んじゃいけねえんだ。」
「……ダンテさん、私はそれでも、チャドさんを、チャドさんと幸せになりたいの。だって好きなんだもん。」
そう、好きだから。好きだから一緒に幸せになりたい。普通の恋人みたいになりたい。
そう望むことはチャドさんを傷つけてしまうのだろうか。
「…本当にチャドが好きなんだな。もし、もしもあいつがデブリじゃなくなったら幸せにしてやってくれよ。」
ダンテさんの優しい言葉に思わず目がじん、と熱くなる。
「うん、きっと。」
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