第一章
夢小説設定
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結局一晩中医務室で一緒にいてくれた。私が寝るまで隣で時々話しては目が合ってそれこそ心臓が破裂するかと思った。一晩で彼のことをたくさん知った。ここでの生活やそれまでの生活の話、聞けば聞くほど私は彼に惹かれていった。もう戻れない。出会う前には。
朝起きて隣を見ればスヤスヤと寝息をたてて寝ているチャドさん。無防備にも程がある。いっそ襲ってやろうかとも思ったけど立場は私の方が上なのだからパワハラになってしまうし襲うのは同意を得てからでもいいはずだ。
昨日は遅くまで付き合わせてしまったし本当ならもっと寝かせておいてあげたいけどそうもいかない。
「チャドさん、そろそろ起きて。もうすぐお仕事の時間じゃない?」
「ん、クロエ、さん……もう朝か。」
「さんだなんて、つけたりしないで。みんなは私をクロエさんって呼ぶでしょう?だからチャドさんは私の事クロエって呼んで欲しいの。だめかな?」
「…別にいいけど、それなら俺もさんとか、」
「いいの、みんなはチャドって呼ぶから。行こっか、チャドさん!」
好きな人と一晩中一緒にいただなんて信じられるだろうか、私は今でも夢の中にいるんじゃないかって思う。この幸せな夢が続けばどんなに嬉しいだろう。
食堂に行けばみんなが わいわいとご飯を食べていた。
さっき医務室で注射器をくすねてきた。中には家庭料理によく使われる調味料を仕込んでおいた。
「おいクロエ。」
ああ、嫌な声。返事なんかしたくない。用もないのに呼ばないでほしい。
「なんですか?」
「可愛げ無えな。ベッドの上ではもっとしおらしくなんのか?」
「あんたには一生縁のない事よ。」
「んだと?!」
「社長に聞いてきてやったわよ。私と、あんた。どっちが上なのか。」
聞いてきたりなんかしてないけどそうなのは最初からわかっている。マルバはユールさんを気に入っているしそのユールさんの下で働く私の機嫌を損ねたくないらしい。
掴みかかってきた手に躊躇なく注射針をさす。
「私が上。あんたは下。言葉じゃわからないみたいだから今からあんたに毒物入れてあげる。そうすりゃその少ない脳でもわかるでしょ。」
「てめ、」
「動くんじゃねえよ糞野郎。間違って入れちまうだろ。」
入れたところでこんな少量では少しクラクラするくらいだろう。でも中身を知らないこの男を脅すには十分だった。男から針を抜くと一目散に逃げていった。
「さっきのまじなやつ?」
オレンジ色の髪の少年が口を開いた。
「え?あ、これ?調味料だよ。飲みすぎると塩分過多でやばいけどね。」
毒物なんて医者が持っているわけがないのに信じるとは、あの男は相当頭が悪いらしい。でもそのおかげでまんまと騙されてくれた。
クソ野郎からチャドさんを守れたしこれからはあいつらも話しかけてきたりなんかはしないだろう。
朝起きて隣を見ればスヤスヤと寝息をたてて寝ているチャドさん。無防備にも程がある。いっそ襲ってやろうかとも思ったけど立場は私の方が上なのだからパワハラになってしまうし襲うのは同意を得てからでもいいはずだ。
昨日は遅くまで付き合わせてしまったし本当ならもっと寝かせておいてあげたいけどそうもいかない。
「チャドさん、そろそろ起きて。もうすぐお仕事の時間じゃない?」
「ん、クロエ、さん……もう朝か。」
「さんだなんて、つけたりしないで。みんなは私をクロエさんって呼ぶでしょう?だからチャドさんは私の事クロエって呼んで欲しいの。だめかな?」
「…別にいいけど、それなら俺もさんとか、」
「いいの、みんなはチャドって呼ぶから。行こっか、チャドさん!」
好きな人と一晩中一緒にいただなんて信じられるだろうか、私は今でも夢の中にいるんじゃないかって思う。この幸せな夢が続けばどんなに嬉しいだろう。
食堂に行けばみんなが わいわいとご飯を食べていた。
さっき医務室で注射器をくすねてきた。中には家庭料理によく使われる調味料を仕込んでおいた。
「おいクロエ。」
ああ、嫌な声。返事なんかしたくない。用もないのに呼ばないでほしい。
「なんですか?」
「可愛げ無えな。ベッドの上ではもっとしおらしくなんのか?」
「あんたには一生縁のない事よ。」
「んだと?!」
「社長に聞いてきてやったわよ。私と、あんた。どっちが上なのか。」
聞いてきたりなんかしてないけどそうなのは最初からわかっている。マルバはユールさんを気に入っているしそのユールさんの下で働く私の機嫌を損ねたくないらしい。
掴みかかってきた手に躊躇なく注射針をさす。
「私が上。あんたは下。言葉じゃわからないみたいだから今からあんたに毒物入れてあげる。そうすりゃその少ない脳でもわかるでしょ。」
「てめ、」
「動くんじゃねえよ糞野郎。間違って入れちまうだろ。」
入れたところでこんな少量では少しクラクラするくらいだろう。でも中身を知らないこの男を脅すには十分だった。男から針を抜くと一目散に逃げていった。
「さっきのまじなやつ?」
オレンジ色の髪の少年が口を開いた。
「え?あ、これ?調味料だよ。飲みすぎると塩分過多でやばいけどね。」
毒物なんて医者が持っているわけがないのに信じるとは、あの男は相当頭が悪いらしい。でもそのおかげでまんまと騙されてくれた。
クソ野郎からチャドさんを守れたしこれからはあいつらも話しかけてきたりなんかはしないだろう。