第一章
夢小説設定
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それは突然だった。勤務している病院が無くなるそうだ。確かに小さな病院で人もめったに来ないがまさか無くなるだなんて思ってもいなかった。それに肝心のここの経営者であり院長であるユールさんがとある警備会社で医者をやると言うのだ。私はこれからどうやって生活すればいいのか。突然なくなると言われてもこちらも困る。
「え、ユールさん他んとこ行っちゃうんですか?!困ります、私のこれからの生活はどうなっちゃうんですか!」
「何言ってんだ、お前も行くんだよ。」
素直な気持ちを上司にぶつけると当然だとでも言いたげな顔でこちらを見るユールさん。
「え、…え?」
困惑。ただその言葉に限る。私もその警備会社にいくの?私申し訳ないんだけど男の人とか苦手だし上手く人と付き合っていけるとは思えない。
「相談しなかったのは悪かったよ。ここの経営が上手くいってなくてね、今回の話がいい話だったからついさ。一緒に来てくれるだろ?」
はなから断れることなんてこれっぽっちも考えていないユールさん。仕方ない。この人はいつだって突然なんだから。
「わかりました。どこの会社でしたっけ?」
「CGS。正式な名前は忘れたけど。社長に気に入られてね。会社では私は男として生活するからボロを出さないように頼むよ。」
「どうしてですか?なんで男としてだなんて…。」
「CGSは男ばっかりの会社だからさ、女二人で行くなんて危ないこと出来ない。私が男として働けば少しはクロエを守れるはずだ。わかった?」
リストラなんてあほなことを考えた私をどうか許して欲しい。ユールさんがそんな酷い人じゃないって信じてました……。よかった。
「その会社って、どこにあるんですか?」
「ここから車で一時間くらいかな。私はその会社の寮に住むつもりだけどお前は好きなようにしていい。今まで通りバイクで通勤してくれてもいいし一緒に暮らしてもいい。」
「じゃあバイクで通います。今の部屋気に入ってるんで。」
男だらけのところにユールさんを一人にするのは怖いが男として働くのなら大丈夫だろう。私は女として働くのだからそれなりに気をつけたほうがいいだろう。多分。
「私は家の片付けをするからここは任せてもいいかな?」
「はい、ユールさんはあっちで暮らすんですもんね。頑張ります!」
「ごめんね、早く終わるように頑張るから。」
ユールさんの手を煩わせることはない。ここの病院は小さいし薬品や薬を箱に詰めていくつか大きな物を運ぶくらいでいいだろう。
時間はあっという間に流れついにCGS勤務がはじまる。
「今日からこのユールさんにうちの医務室を任せることになった。怪我したらユールさんのとこ行けよ。それじゃ、ユールさんまた後ほど。」
社長のマルバ・アーケイはいかにも悪そうなやつだった。その証拠にここの従業員であろう少年たちの背中には阿頼耶識システムがついていた。阿頼耶識の手術は非常に危険なものだと聞いた。無理矢理そんなことをするなんて間違ってる。静かに考えているとユールさんが口を開いた。
「ああ。紹介にもあったが私はユール。こっちは助手のクロエだ。この子は女の子だからみんな怖がらせないようにしてくれよ。」
「くよろしくお願いします!」
周りを見渡した時、褐色肌の人と目があった。
綺麗。
すぐにわかった。これは恋だって。
「え、ユールさん他んとこ行っちゃうんですか?!困ります、私のこれからの生活はどうなっちゃうんですか!」
「何言ってんだ、お前も行くんだよ。」
素直な気持ちを上司にぶつけると当然だとでも言いたげな顔でこちらを見るユールさん。
「え、…え?」
困惑。ただその言葉に限る。私もその警備会社にいくの?私申し訳ないんだけど男の人とか苦手だし上手く人と付き合っていけるとは思えない。
「相談しなかったのは悪かったよ。ここの経営が上手くいってなくてね、今回の話がいい話だったからついさ。一緒に来てくれるだろ?」
はなから断れることなんてこれっぽっちも考えていないユールさん。仕方ない。この人はいつだって突然なんだから。
「わかりました。どこの会社でしたっけ?」
「CGS。正式な名前は忘れたけど。社長に気に入られてね。会社では私は男として生活するからボロを出さないように頼むよ。」
「どうしてですか?なんで男としてだなんて…。」
「CGSは男ばっかりの会社だからさ、女二人で行くなんて危ないこと出来ない。私が男として働けば少しはクロエを守れるはずだ。わかった?」
リストラなんてあほなことを考えた私をどうか許して欲しい。ユールさんがそんな酷い人じゃないって信じてました……。よかった。
「その会社って、どこにあるんですか?」
「ここから車で一時間くらいかな。私はその会社の寮に住むつもりだけどお前は好きなようにしていい。今まで通りバイクで通勤してくれてもいいし一緒に暮らしてもいい。」
「じゃあバイクで通います。今の部屋気に入ってるんで。」
男だらけのところにユールさんを一人にするのは怖いが男として働くのなら大丈夫だろう。私は女として働くのだからそれなりに気をつけたほうがいいだろう。多分。
「私は家の片付けをするからここは任せてもいいかな?」
「はい、ユールさんはあっちで暮らすんですもんね。頑張ります!」
「ごめんね、早く終わるように頑張るから。」
ユールさんの手を煩わせることはない。ここの病院は小さいし薬品や薬を箱に詰めていくつか大きな物を運ぶくらいでいいだろう。
時間はあっという間に流れついにCGS勤務がはじまる。
「今日からこのユールさんにうちの医務室を任せることになった。怪我したらユールさんのとこ行けよ。それじゃ、ユールさんまた後ほど。」
社長のマルバ・アーケイはいかにも悪そうなやつだった。その証拠にここの従業員であろう少年たちの背中には阿頼耶識システムがついていた。阿頼耶識の手術は非常に危険なものだと聞いた。無理矢理そんなことをするなんて間違ってる。静かに考えているとユールさんが口を開いた。
「ああ。紹介にもあったが私はユール。こっちは助手のクロエだ。この子は女の子だからみんな怖がらせないようにしてくれよ。」
「くよろしくお願いします!」
周りを見渡した時、褐色肌の人と目があった。
綺麗。
すぐにわかった。これは恋だって。