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第2話
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ガキンッ!
頭を守ろうと前に差し出されたジェノスの腕に、蹴りを食らわせた。
そして先程の焼却砲で溶けていない所へ着地する。
ジェノスの腕は予想以上に硬かったが、私の蹴りによってみごとに凹み、折れ曲がった。
「貴様・・・」
ジェノスの顔がより一層険しくなった。更に撃ってきた焼却砲をかわし、今度は殴りかかる。
一気に間合いを詰めた。
ジェノスは殴打を避け、殴り返す。
その拳は私の頬を掠め、鋭い金具が引っ掻いたのか、切り傷ができた。
「くっ!」
やり返そうと、ジェノスの顔へ右足で蹴りを入れると、同時に腹部をキックされる。
2人は同時に攻撃を受けた方向へ吹き飛ばされた。
休む間もなく立ち上がり、お互いに殴りかかろうとすると、
「あ~ストップストップ」
突然私とジェノスの間に現れたサイタマに頭をチョップされ、衝撃で地面にのめり込んだ。
(あ・・・やば・・・・・・意識が・・・)
そこで私の意識は途切れた。
「お前らやり過ぎだぞ。本気で殺しにかかってんじゃねーか」
サイタマのその言葉は、気絶したレイには聞こえない。
ジェノスはむくりと起き上がると、レイを見下ろしながら言った。
「先生、止める必要はありません。コイツは先生に迷惑をかける害虫です」
そして今度こそ消そうと手をかざした。
「お前なぁ。人を助けるはずのヒーローが人殺しちゃダメだろ」
「・・・!」
師の言葉を聞き、ジェノスは自分が人々を助ける存在であるヒーローだということを思い出す。
そしてどこからともなくノートとペンを出し、ものすごい勢いでメモを取りだした。
「うわぁ・・・どこから出したのそれ」
引いているサイタマをよそにジェノスはサイタマの名言(?)を書き終えると、地面にのめり込んだままのレイを引きずり出した。
「とりあえず部屋に運ぶか」
「部屋に入れるのですか、コイツを!?」
「しょうがないだろ、道端にほっといたら怪人に襲われそうだし」
サイタマがレイを軽々と持ち上げ歩き出す。
ジェノスはレイを睨みながらも渋々サイタマに付いていった。