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第2話
名前変換
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何か手はないかと頭をめぐらせた結果、思いついたのは随分物騒な考えだった。
「2人は流石にって事なら、ジェノスがいなくなったら弟子にしてくれるか!?」
「え? まあ、考えるけど・・・」
(駄目って言ってもしつこそうだしな。テキトーに答えとくか)
そんなサイタマの思考には気が付かず。
「よし来た! ジェノス、勝負しろ」
「ふん。俺が勝ったら二度と先生の前に現れないと誓うか?」
「・・・誓、う。その代わり俺が勝ったらお前は弟子やめろ」
(あああ誓うなんて言っちゃったよ)
S級相手で相当不利なのは分かっているが、私も伊達に修行してきたわけではない。
「最近A級になったばかりのガキが」
「じゃあそのガキと同い年のお前もガキってことだ」
ハンッとあざ笑う。
「え、お前ら同い年なの?」
一人だけのんきなサイタマを置いて、ジェノスは今にも襲い掛かってきそうな表情を浮かべている。
(ジェノスこないだパーツ変えたみたいだし、どのくらい強くなったか見てみるか)
サイタマは近くの花壇の縁に腰を下ろした。
「どうした、怖気づいたのか? 早く来い」
私に手のひらを向けジェノスが言う。
「お前こそ、ビビって固まってんじゃねーよ・・・」
怖くて声が震えそうになるのを堪える。
「ふん。なら俺から行くぞ」
そう言って、ジェノスの右手がキュゥゥゥン・・・と音を立て─────
(やばい!!)
咄嗟に飛び上がり近くの街灯の上へ避難した直後、
ズドオオオオン
さっきまで私がいた地面のアスファルトは熱でドロドロに溶けていた。
「チッ、避けたか」
こちらを見上げ舌打ちをするジェノス。
頬を冷や汗が伝う。
(今の、本気で殺すつもりだった・・・?)
このままではやばい。
避けているだけじゃ体力が無くなっていつかやられる。
その前にこちらからも攻撃しなければ。
(集中・・・集中しろ・・・)
狙いをジェノスただ一人に定める。
「どうした、来ないのならまたこちらから・・・」
再び手をかざすジェノスの頭めがけて、一瞬で飛びかかった。