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第2話
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「あーお腹空いた。早く帰ってご飯作ろ」
C級の時からの習慣で未だに続けているパトロールを終え、アマイマスクの家へ向かう途中。
今日も暴走サイボーグについての情報は得られなかった。
街も平和だし、唯一した人助けといえば、おばあさんの大荷物を持ってあげたことくらいだ。
怪人もチンピラも一人もいなかった。
体がなまらないように食後に軽くトレーニングをしようかななどと思いながらぼけっと歩いていると、目の前ににゅっと何かが現れた。
「ん?」
目の前にいたのはウニの形をした怪人らしきもの。
びっくりして後ずさり、咄嗟に構えると、怪人が口を開いた。
「俺はまるごと捨てられたウニの恨みから生まれた怪人、トラッシュ ウーニーだ!」
そして突然襲い掛かってきた。
「よくも残してくれたな! 捨てられた恨み、晴らしてやる!」
「いやいやいや、俺じゃねえよ! てかウニ残すなんてそんなもったいない事できるか!! 捨てたやつのとこ行けよ!」
「どんなやつだか覚えてない」
(はぁー?)
呆れた目で見ていると、怪人がニヤリと笑った。
「でも人間皆殺しにすれば解決だ!」
(は? 嘘でしょ??)
再び暴れだした怪人の攻撃を咄嗟に避ける。
避けた瞬間、怪人の後ろに一人の男がいるのが見えた。
「え?」
年は20代半ばくらいだろうか。
顔は若そうだけれど、ツルッツルのハゲだからもう少し年をとっているかもしれない。
男はウニの怪人を見つめて何かつぶやいている。
「ウニ・・・むなげやで100g1500円で売ってた・・・」
「何言ってんだお前?」
怪人がハゲの方を振り返る。
(しまった!!)
怪人の興味がハゲに移る前に避難させなければ。
「そこの人、早く避難してろ!」
だが一向に聞く気配はなく、まだ何かつぶやいている。
「おい聞いてんのか!? 返事しろ! おーい!・・・おいハゲ!!!」
「お前今ハゲっつったな!?」
ハゲに反応してその男はこちらを見た。
「しょうがないだろ、返事をしないお前が悪い。それより早く避難していろ」
(怪人が怖くないのかな・・・)
「聞こえなかったんだよ悪かったな」
男はくるりと後ろを向いて歩き出した。