第1話
夢小説設定
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サイタマに出会った日の夜。
楓香は食べ終わった食器を洗いに、積み重ねたお皿を持って台所へ行った。
サイタマは満足げにお腹をさすり寝転がっている。
「・・・・・・」
黙々とお皿を洗いながら、楓香はあることに気がついた。
(夜・・・どうしよう・・・・・・)
一緒に住むとは言ったが、寝る時のことを全く考えていなかった。
サイタマはハゲてはいるけど見た感じまだ20代だ。
この部屋は1K。
寝る場所は今サイタマのいるリビングしかない。
若い男とひとつ屋根の下で夜を過ごす。
これが危ないっていうことは、高校生にもなれば流石にわかる。
サイタマはアホそうだから気づいてないのかもしれないけれど、それでも少し不安だ。
サイタマの話によると、確かZ市のこの辺りは住人がほぼいなくて、この建物もサイタマ以外は住んでいないはずだ。
(それなら・・・)
「ねえサイタマ」
楓香は食器を洗う手を止めてサイタマに言った。
「ん?*なんだ?」
「寝る時だけさ、私隣の家行ってもいいかな?」
(今更だけど、自意識過剰すぎたかな・・・)
ドキドキしながら返事を待っていると、サイタマは何も気づいていないらしかった。
「ああ、いいよ。この部屋狭いもんな」
「う、うん・・・?」
(そういう意味じゃないけど、まあいっか)
楓香は再び食器を洗い始めた。