第13話
夢小説設定
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先に向かうのもなんだし、サイタマと楓香は入り口を出てすぐのベンチに座って待つことにした。
「ジェノスどうしたんだろうね」
「さぁなー。なんか欲しいものでもあったんじゃね?」
確かに、普段あまり物を買っているところは見たことがなかったが、欲しいものの1つや2つあってもおかしくない。
「それよりさ」
サイタマが前に伸ばした足を見つめながら言った。
「お前最近ジェノスの態度についてどう思う?」
「どうって、最近サイタマに反抗でもしてるの?」
「そうじゃなくて、楓香に対しての態度だよ。なんか最近変だとか思わないか?」
それは、ジェノスが優しすぎるという事についてだろうか。
(サイタマも気づいてた・・・?)
確かに最近様子が変というか、なんだか今までのジェノスと違う感じがする。
気のせいだと思っていたけれど、サイタマもそう感じているのなら気のせいではないのかな、と思う。
「うん、確かに最近接し方が変わったっていうか、なんか・・・優しすぎる?っていうか」
うまく言葉で言い表せない。
優しくしてくれるのは嬉しいが、なんだか違和感がある。
「だよなぁ・・・」
はぁ、と溜め息をつくサイタマ。
何か事情を知っていそうな様子だ。
「サイタマもしかして何か知って・・・」
「先生、楓香、お待たせしました」
言いかけたところでジェノスが帰ってきた。
「あ・・・おかえり」
「んじゃ行くか」
サイタマはこの話はこれで終わり、と言うかのように荷物を持って立ち上がった。
ホテルへ向かう途中も、楓香はさっきの事が気になって仕方がなかった。
(ジェノスが最近優しすぎるのは何で?
サイタマは原因を知ってそうだったけど・・・聞いたところで教えてくれるかな・・・
もしかして私の言動が原因だったりするのかな)
後からそっとジェノスの様子をうかがう。
見た感じ自分への態度以外に変わったところはない。
急に接し方が変わったのは、ジェノスの中で#楓香の存在が変わったということなのだろうか。
(よくわかんないや・・・)
そんなことを考えていると、あっという間にホテルへ着いた。