第9話
夢小説設定
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ジェノスはゴーストタウン内を歩いていく。
(楓香の反応・・・か)
先程サイタマの言った言葉が気になる。
昨日のあの様子、いつもと違うのは熱のせいだとしか思えない。
「や、離さないで・・・」
儚いような少しかすれた声。
潤んだ瞳。
弱々しく服をつかむ手。
「ッ・・・」
ふと思い出した楓香の様子に、あるはずのない心臓がドキリと跳ねるような感覚がした。
(先生はこの事を言いたかったのだろうか)
なんとも思わないわけではないが、どう思っているのか自分でもわからない。
「・・・・・・」
(楓香に会えば、少しはこの気持ちが分かるかもしれない)
サイタマも家で待っていることだし、とりあえず楓香を探すことにした。
見回すと、少し離れたところに生体反応が2つ。
(楓香と、もう片方はもしや・・・!)
嫌な予感がして、早く向かおうとしたその時、
「きゃあっ!」
生体反応のある方向から楓香の悲鳴が聞こえた。