第5話
夢小説設定
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ヒーロー協会のヒーロー認定試験。
楓香は下着姿で同じく試験を受けに来た女性たちと並んでいた。
「次は1500メートル走でーす」
サイタマもジェノスも別のところで測定しているから楓香1人で受けている。
(な、なんか場違い感半端ない・・・)
周りにいるのはみんなムッキムキの女性。
楓香のような高校生や子供は1人もいなくて、成人女性ばかりだった。
(ダメダメ! 弱気になってたらなんにもできない)
気を取り直してスタート位置に立った。
「位置について、よーい!」
パァン!
スタートのピストルの音が鳴って、楓香は走り出した。
(陸上部エースの力、見せてやる!)
楓香は試験を受ける前に貰った説明書きの内容を思い出す。
(確か『自分の特技や能力は、測定のために使っても構わない』って書いてあったはず。それなら!)
楓香は風を起こして後から自分を押すように吹かせた。
みるみる速度が早くなっていく。
(あと少し!)
ゴールが見えてくる。
楓香は思い切りゴールを走り抜けた。
「さ、3分20秒!!」
「ふぇ?」
息を整えるのも忘れて楓香は試験官を見た。
(3分20!? 確か世界記録が3分26だよね・・・?)
もちろん楓香の元いた世界での世界記録である。
この世界の世界記録はきっともっと速いだろう。サイタマなんかは一瞬だろうし。
試験官も見ていた人たちも、顎が外れたかのように口をあんぐりと開けていた。
「大丈夫なのかな・・・」
楓香は青い顔で呟いた。