第4話
夢小説設定
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「いないなぁ」
林の中へ入ってから30分くらい経つ。
しかし未だに桃源団は見つからなかった。
「こんな林の中じゃ見つけられねーよ・・・今日は帰るか・・・」
サイタマの言葉に頷く。
「うん。私お腹すいた」
家へ帰ろうと後ろを向くと、そこには今朝のニュースで見たハンマーヘッドがいた。
「あ」
「いた!」
ハンマーヘッドはサイタマの頭を見て言った。
「なんだお前桃源団に入りたいのか?」
「いや違う。俺は趣味でヒーローをやってる者だが、一身上の都合によりお前らをぶっ潰すわ」
「いやそれ言ったらダメな気が・・・」
「じゃあ死ね」
楓香が言い終える前にハンマーヘッドはサイタマに殴りかかった。
しかしサイタマは無傷でピンピンしている。
何度見てもすごい。
サイタマがちっとも怪我をしていないのを見て、ハンマーヘッドは本気を出したようだ。
腕を振り回してサイタマに襲いかかる。
しかし今回もサイタマが一撃でハンマーヘッドのスーツを砕いた。
この世界に来てから2度目の裸を見そうになったが、すんでのところで目をそらしたのでセーフ。
あっけに取られるハンマーヘッドを逃がし、サイタマはため息をついた。
ハンマーヘッドの足音が遠ざかっていく。
(まあ元々は仕事したくなかっただけだし、これからちゃんとしてくれればいいよね・・・)
今度こそ帰ろうとした時、後から声がした。
「ハンマーヘッドはどこに行った?」
振り向くと、忍者のような格好をした男の人が立っていた。
見た感じの年齢はサイタマより若いくらい。
長い髪を後ろで束ねている。
華奢で中性的な顔つきだ。声が高ければ女性と間違えてもおかしくない。
「まだ残党がいたとはな」
どうやらサイタマを桃源団の一員だと勘違いしているらしい。
「・・・・・・ん、ハンマーヘッドならあっちに行ったけど。全裸で」
サイタマはハンマーヘッドの逃げた先を指さす。
忍者っぽい人はそちらに向かうかと思いきやサイタマに向かって突然何かを投げた。
サイタマはそれを当たり前のようにキャッチするが、楓香には早すぎて見えない。
投げられたのは、黒い楔に持ち手がついたようなもの。ひと目で武器とわかる。
そして次の瞬間には刀がサイタマの目の前に突き出されていた。
サイタマは刀が目に刺さる直前に掴み、握力でバキリとへし折る。
「おい、違うぞ」
サイタマは自分が桃源団の仲間でないことを説明しようとした。
「何が違うんだ」
男の人はそれを全く信じてくれない。