第4話
夢小説設定
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「この人たちさっき街にいた・・・!」
楓香は驚いてテレビの前へ駆け寄った。
「見たのか?」
サイタマの問いに頷く。
「うん。こいつみたいなスキンヘッド男の集団がさっき・・・」
(あれ、スキンヘッド?)
ハッとしてサイタマの頭を見る。
「全員スキンヘッドだと・・・!?」
サイタマも驚いたように言った。
「これじゃ俺とかぶってんじゃねーか! せっかくヒーローやっててもこんな真似されたら俺も悪者扱いされるじゃないか」
そしていつものヒーロースーツに着替え始める。
「ぶっ潰す!」
「えっちょっと待って! 朝ごはんは!?」
「あとで!」
そう言ってサイタマは出ていってしまった。
ポツリと置いていかれた楓香。
1人で朝ごはんを食べるのも寂しいので、作ったものを冷蔵庫に入れサイタマについていくことにした。
サイタマとさっきのスキンヘッド集団・桃源団のいた所へ向かう。
なんだか騒がしい。
「無免ライダー!」
「しっかりして!」
救急車で誰かが運ばれていく。
(無免ライダー?)
「無免ライダーがやられるなんて・・・あのハゲ集団、一体なんなんだ・・・?」
“無免ライダー” のことを知っているらしい男性が呟いた。
(子供向けアクション番組かなんかの撮影してたのかな)
どうやら無免ライダーという人はさっきの桃源団に怪我をさせられたらしい。
「あの、すみません」
楓香はその男性に声をかける。
「そのハゲ集団、どこへ行ったかわかりますか?」
男性は怪訝そうな顔をしながらも答えてくれた。
「あっちの林の方だけど・・・」
「ありがとうございます」
サイタマに伝えようと振り向くと、
「キャー! テロリスト!」
サイタマは桃源団と勘違いされて叫ばれていた。
思わず吹き出しそうになるのをこらえる。
「サイタマ、桃源団はあっちの林に向かったみたい」
そう声をかけると、サイタマは自分をテロリストと勘違いして喚く人たちから逃げるようにやってきた。
「まじであいつら許さん」