第4話
夢小説設定
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「なぜ働かなければいけないのか!?」
「なぜ金を払わないと飯を食えないのか!? 分け合えばいいじゃないか」
「こんな世の中の何が自由なのだ! みな労働に縛られているではないか」
「金持ちは肥え、貧乏人は死ぬ!!」
「仕事は楽しいか!? 否! そんなわけない!」
「・・・・・・」
楓香は部活がない代わりに身体がなまらぬよう朝のランニングを始めたのだが、初日から変な軍団に出会った。
全員スキンヘッドでごついスーツを着ている。
そしてさっきのようなことを喚いているのだ。
(要するに仕事がやだってこと?)
「・・・渋谷とかにいそう(笑)」
バカバカしいので楓香は知らないふりをしてその場を通り過ぎた。
「ただいまー」
家に帰ると、サイタマはまだ寝ていた。
(まあまだ7時前だし、朝ごはんができたら起こせばいっか)
着替えを取ろうとサイタマの横を通りかかった瞬間、
「はぅおおおあああ!!」
サイタマが飛び起きた。
「うわっ」
「ハナクソついた指であっち向いてホイ仕掛けてくるなあああ」
「・・・・・・どうしたの」
サイタマは瞬きをし、楓香を見た。
それから納得したようにつぶやく。
「・・・夢か」
一体どんな夢を見ていたのか気になったが、私はテレビをつけて言った。
「これからご飯作るから待ってて」
ついたテレビからは朝のニュースが流れていた。
『F市で暴動を続けるテロリストは桃源団と名乗っており、駆けつけたヒーロー数名が負傷、手に負えない状況に・・・』
「うわぁ、超迷惑じゃん」
楓香は朝食の準備をしながら台所の窓からリビングのテレビを見た。
『たった今犯人グループの主犯の身元が判明しました』
画面にスキンヘッドの男が映し出される。
『B級賞金首のハンマーヘッド。これまでにも数々の暴力事件を起こしています』
その顔には見覚えがあった。