第3話
夢小説設定
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「先生!」
サイタマの家の前に立ち、サイボーグ・ジェノスは中にいるであろうサイタマへ声をかけた。
しばらくして、扉が少し開く。
「・・・マジで来やがったか」
サイタマは数日前に聞いた彼の名を忘れてしまっていた。
「えーっと・・・」
「ジェノスです。サイタマ先生!」
「その先生って言うのやめてもらえる?」
「師匠!」
「師匠はやめろ」
ジェノスがなかなか帰る素振りを見せないので、サイタマは仕方なく彼を家へ招き入れた。
「これ飲んだらすぐ帰れよ。弟子なんか募集してねーし」
サイタマはジェノスの前にお茶を置いて言った。
そしてジェノスの怪我が完全に治っていることに気づく。
「あれ? お前怪我治ってね?」
「はい。身体の大部分は機械なのでパーツさえあればすぐに・・・」
そんなことを話しているうちに、聞かれてもいないのにジェノスが自分の身の上について語り出した。
サイタマはその長ったらしい話についていけない。
ついにジェノスの話を遮って叫んだ。
「バカヤロウ! 20文字以内で簡潔にまとめやがれ!!」
「先生、まとまりました」
しばらくして、ジェノスは口を開いた。
「先生のように強くなる方法、教えてください」
サイタマは少し考えてから言った。
「ふむ・・・ジェノス」
「はい!」
「お前いくつだ?」
「19です」
「若いな・・・お前ならすぐに俺を超えるだろう」
「本当ですか!」
ジェノスの顔が明るくなる。
「俺は今25だけど、トレーニングを始めたのは22の夏だ」
「!?」
ジェノスは驚きのあまり言葉を失った。
3年でそこまで強くなれるトレーニングとはどんなものなのか、期待が高まる。
「教えてやってもいい・・・だが辛いぞ。ついてこれるのか?」
真剣な顔で言うサイタマに
「はい!」
勢いよく返事をする。
その直後。
「高速接近反応・・・来る・・・」
ジェノスがドアに向かって構える。
その時、外で悲鳴が聞こえた。
「きゃああああああ!!!」