第2話
夢小説設定
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「ほら楓香、帰るぞ」
「待って・・・立てない・・・ていうかその前に服着て・・・」
楓香はサイタマを見ないようにして羽織っていたカーディガンを渡した。
カーディガンはもう煤だらけで焼け焦げているところもあるし、帰ってから捨てるつもりだった。
サイタマは無言でカーディガンを腰に巻き、楓香に手を差し伸べた。
「ありがと・・・」
楓香は手を取ってなんとか立ち上がる。
2人で歩きだそうとした時、後ろから声がかかった。
「ちょっと待った!」
振り向くと、サイボーグの青年がこちらを見ている。
「俺は単独で正義活動をしているサイボーグ、ジェノスという者だ。ぜひ名前を教えてほしい」
(これサイタマに言ってるよね)
私は黙ってサイタマを見る。
「え、サイタマだけど?」
サイボーグの青年、ジェノスは真っ直ぐにサイタマを見て言った。
「弟子にしていただきたい」
「あ・・・うん」
サイタマは話をよく聞いていなかったのか、どうでも良さそうに答えた。
そして家に向かって歩き出す。
しかしすぐにその意味を理解して立ち止まった。
「え?」