第2話
夢小説設定
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「お前達・・・」
「 “達” ? ・・・って、きゃあああああ!!」
サイタマに傷はなかったものの、服が炎で焼けて無くなっていた。
とっさに両手で顔を覆う。
(どうしてこうなった!?)
「ほほほほほほほ!」
突然頭上から女性の笑い声が聞こえた。
恐る恐る見上げると、そこには蚊の姿をした女がいた。
蚊の大軍の親玉なのだろうか。
だが、さっきサイボーグの青年が蚊たちを焼き払ってくれたから大丈夫だろう。
ニュースで見たようなミイラが発生することはもうない。
「その子達はもう必要なくなったのよ、バカねえ。だって・・・」
そう言って一瞬のうちに楓香たちのすぐそばまで来る。
ザシュッ
怪人は青年の真後ろから脇腹に攻撃をした。
「こーんなに強くなったんですもの」
青年はとっさに反撃を試みるが、蚊の怪人にどんどんボロボロにされていく。
「ほっほっほっ、脆いわねぇ。
次、頭捕ったげる♡」
楓香は驚きと恐怖で身動きが取れなかった。
(どうすればいいの!? こんな時、あの力が使えたら・・・)
考えても無駄なことが頭をよぎる。
(駄目! あれはもう使えないんだって分かってるはずなのに・・・!)
青年は攻撃を諦めたのか、大人しくなった。
胸のあたりが青く光りはじめ、その光がどんどん大きくなっていく。
「すまない、博士・・・」
(まさか・・・自爆でもするつもり!?)
ここにいては危ない。
とっさに離れようとしたその時、
バッチーン!
サイタマが怪人の頬にビンタをくらわせた。
怪人はその衝撃でものすごい勢いで飛んでいく。
「蚊・・・うぜえ」
清々しい顔で空を見上げ手をパンパンと払うサイタマを見て、サイボーグの青年は
「!?」
信じられないという顔をした。
楓香も頭が混乱していて何が起こったのかわからない。
(え、蚊の怪人がいて、
サイボーグの男の子が戦ってて、
負けそうになって、
自爆しようとして、
そしたらサイタマが蚊にビンタして、
蚊が飛んでいって・・・
蚊にビンタして!?
あのすごい火吹く男の子が負けそうになった相手に?)
楓香は腰が抜けてへなへなとその場に座り込んだ。