第2話
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「ちょ、サイタマ・・・待って・・・・・・!」
蚊を追いかけ回すサイタマを必死に追いかけ回すが、なかなか追いつくことが出来ない。
(私、足の速さには自身あったんだけどな)
楓香は立ち止まり、息を整える。
その時、サイタマの向かう先からドーンという凄まじい音がした。
(なんかやばそう・・・)
「ねえサイタマ戻ろうよー! そっちは危ないって!」
空を見ると、黒っぽい雲のようなものがうごめいていた。
(何あれ)
「え、もしかして・・・」
『Z市に大量の蚊の群れが向かっています! 住民は外へ出ないようにしてください』
さっきのニュースを思い出す。
「やばい・・・サイタマ助けないと」
楓香は急いで走り出した。
「いた。サイタマ!」
少し走った先にサイタマはいた。
楓香より少し年上くらいの金髪の青年と話している。
楓香は駆け寄ってサイタマの腕を引っ張り言った。
「ねえ、帰ろう。あの蚊ほんとにやばそうだよ」
そして金髪の青年の方を見る。
「あなたも・・・」
(え?)
青年は、ただの人間ではなかった。
眼球は黒く、その端正な顔以外はロボットのような金属の装甲で覆われている。
(こういうの、サイボーグって言うんだっけ? アンドロイド?)
青年は右掌を上空の蚊の大軍に向かってかざす。
その途端、彼の手からものすごい炎が吹き出した。
ドッ
「きゃっ!?」
今までに感じたことのないほどの熱が身体中をおおった。
「あっつ!!」
熱すぎて目を開けられない。
必死にサイタマのうしろに隠れる。
(あっ、でもサイタマが!)
こんな火を浴びて無事なわけがない。
「あ、れ・・・・・・?」
炎が止んだ。
辺り一面は黒焦げになっている。
普通こんなところに人間がいたらひとたまりもないはずだ。
・・・はずだ。
でも────
「いやー助かったよ。すごいなお前! 今の何?」
「サイ、タマ・・・?」
「!?」
サイタマは傷一つない。
楓香も金髪の青年も、驚きのあまり声も出なかった。