第2話
夢小説設定
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『今年の蚊の大量発生は世間に混乱を招いています』
「うわ、やだなぁ蚊・・・」
少し蒸し暑い昼下がり。
楓香はテレビを見ながら洗濯物をたたんでいた。
サイタマはベランダのサボテンに水をあげている。
『・・・原因はなんなのか!? 蚊の専門家であり本も出されているカーフェチ氏に来ていただきました』
『よろしくお願いします。
えー結論から言わせてもらうと、今年の蚊は完全な新種であるため私もわかりません』
『帰れ』
「えぇー・・・おい、大量発生って勘弁してくれよ」
「ホントだよね。蚊って虫除けしても寄ってくるもん」
たたみ終わった洗濯物を持ってしまいに行こうとした時、テレビから切羽詰った声が聞こえてきた。
『番組の途中ですが臨時ニュースをお伝えします』
思わず足を止めてテレビを見つめる。
『Z市に大量の蚊の群れが向かっています! 住民は外へ出ないようにしてください。
災害レベル︰鬼』
(災害レベル?)
「ってかZ市ってここじゃん!」
『既に襲われた家畜はミイラ化していたとの情報です。群れに接触したら確実に死にます』
『これがその映像です!! まるで砂嵐のようです』
テレビに映し出された映像には、真っ黒な蚊の群れが空を覆い尽くしているのが映っていた。
「「窓閉めなきゃ!」」
楓香たちは急いで窓を閉めようとする。
その時、1匹の蚊が部屋の中に入ってきた。
「ひいいいい!」
「あ! こいつさっきの・・・!!」
サイタマはその蚊に覚えがあるらしく、部屋の中で蚊を潰そうと暴れ始めた。
「ちょっと!」
楓香はとりあえず窓をしめ、サイタマを止めにかかる。
「あ、こらてめえ逃げんな!」
「やば、ドア開けっ放しにしてた!」
蚊は換気のために開けていたドアの隙間からするりと逃げ出した。
とっさに殺虫スプレーを掴んで家を飛び出していくサイタマ。
「え、ちょっと待って、外危ないって!あというか1人にしないで!!」
楓香もサイタマに続いて家を飛び出した。