第1話
夢小説設定
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「きゃッ!!」
「○○ちゃん!」
顔を近づけすぎた友達の頬に、火が当たってしまったのだ。
焦げた匂い。
友達の頬は焼けただれていた。
その時私は初めて自分の力が「危険だ」と悟った────
私がやけどを負わせたその子は、そこそこ可愛くて人気者だった。
私は周りの子から恐れられ、いじめられるようになった。
女の子のやけどの傷が消えても、いじめは無くならなかった。
女子には避けられ、男子には罵倒されたり蹴られたりする日々。
きっと怪我をさせたのがその子じゃなくても、同じことをされていただろう。
こうなったのも、私が人を傷つけたから。
私がおばあちゃんの言いつけを破って、能力を使ってしまったから。
そのうち私は、力を使うのが怖くなった。
そしていつしか、その力は使えなくなっていた。
きっとこの力は筋肉のようなものなのだろう。
しばらく使わないままでいると、だんだんと衰えてしまうのだと思う。
筋肉のように再び鍛えれば蘇るものなのかどうかは分からないが。