マギ 短編
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「ジャーファルさまはどんなことにきゅんってしますか?」
「それは心を動かされる、という意味でしょうか」
「えぇ。なにかを愛おしい、と思う気持ちですね」
「シンが真面目に職務を全うしてくれれば…」
「それは私がおもっているものと違います…」
たとえば、と彼女の手がするりとジャーファルの手にゆるく絡まった。ジャーファル自身のものよりわずかに低い温度の肌はなめらかで心地よい。
「私にとってはこういうことです」
「ああ、それはわかる気がします」
悠然と持ち上げた手の甲に唇を寄せる。肌ですら甘く感じられるような。やわらかな自然の香り。それに飽き足らず手首を返してつめ先を優しく食む。手のひらは小さくて、指は細くすぐ壊れてしまいそうな砂糖菓子でできているのではないかと疑いたくなる。
彼女にも予想がつくようにわざと目線を下げて見つめ、警戒をゆるめている色づいたそれを一度つついた。
軽くくっついては離れる、ついばむキス。
「……どきどきしますね」
明らかに楽しんでいる声にやりすぎです、と言いたかったのに、そのまま深くなる口付けにすべて吸い込まれてしまった。
**
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「それは心を動かされる、という意味でしょうか」
「えぇ。なにかを愛おしい、と思う気持ちですね」
「シンが真面目に職務を全うしてくれれば…」
「それは私がおもっているものと違います…」
たとえば、と彼女の手がするりとジャーファルの手にゆるく絡まった。ジャーファル自身のものよりわずかに低い温度の肌はなめらかで心地よい。
「私にとってはこういうことです」
「ああ、それはわかる気がします」
悠然と持ち上げた手の甲に唇を寄せる。肌ですら甘く感じられるような。やわらかな自然の香り。それに飽き足らず手首を返してつめ先を優しく食む。手のひらは小さくて、指は細くすぐ壊れてしまいそうな砂糖菓子でできているのではないかと疑いたくなる。
彼女にも予想がつくようにわざと目線を下げて見つめ、警戒をゆるめている色づいたそれを一度つついた。
軽くくっついては離れる、ついばむキス。
「……どきどきしますね」
明らかに楽しんでいる声にやりすぎです、と言いたかったのに、そのまま深くなる口付けにすべて吸い込まれてしまった。
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