Say those three little words.
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ミーティングで言い渡された通り、部活が休みの日。そういえばずいぶん備品の確認を自分でしていないことを思い出して、放課後に体育館の鍵を借りてきた。部活日誌にも当該の記録がある日付はだいぶ前だ。
入口でそわそわとしているデコボココンビがいることに驚いた後に、この子たちなら仕方ないことだ、と考え直した。
「当然のように来てるのね」
「ス」
「先輩こそ今日、部活休みなのに……」
「そう。だからボールの手入れするなら今しかないなーと思って」
指に引っ掛けた鍵に視線が集まる。
開けるんすか?開けるんすか?って、子犬のようにくるくるなまえの周囲を回る。
「ならおれ手伝います」
「俺も」
「……二人とも、先に中でジャージに着替えたら?部室空いてないでしょう」
自主練をすることを見越して促した。重い扉を開けて、自分は背を向ける。飛び跳ねながら入るのでくすくすと笑った。
「まずはボール拭くね」
籠から一個を取り出してタオルで汚れを拭く。それを影山に渡した。
「空気が抜けてるものと、大丈夫なものと分けてくれる?」
「ウス」
日向には空気入れを渡していたので、あとは連携してやってくれるだろう。
**
「ふたりのおかげで早く終わったね。ありがとう。この後残るんでしょう?ボール出しくらいしかできないけど、いていい?」
「いいんですか?」
「あの、鍵なら俺が返しに行きます」
「ダメ。ただでさえ今日はお休みなんだから、オーバーワークしないように見張らせていただきます」
「「ウッ」」
後ろめたいことばかりだろう、胸を抑えている。
「暗くなる前に私を帰らせてくれる?」
「「ハイッ!」」
そうして私は後輩との距離を縮めることなく学生生活を終えた。
**
おまけトーク
注:本編の内容にかすりもしません。
ヒロインも影山もいません。
3年男子組のみでの卒業間近の会話です。
こちらでお名前登録をしてからお読みください。
HQストーリー
影山長編9話おまけ(主将、副主将、ヒゲチョコ)
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ミーティングで言い渡された通り、部活が休みの日。そういえばずいぶん備品の確認を自分でしていないことを思い出して、放課後に体育館の鍵を借りてきた。部活日誌にも当該の記録がある日付はだいぶ前だ。
入口でそわそわとしているデコボココンビがいることに驚いた後に、この子たちなら仕方ないことだ、と考え直した。
「当然のように来てるのね」
「ス」
「先輩こそ今日、部活休みなのに……」
「そう。だからボールの手入れするなら今しかないなーと思って」
指に引っ掛けた鍵に視線が集まる。
開けるんすか?開けるんすか?って、子犬のようにくるくるなまえの周囲を回る。
「ならおれ手伝います」
「俺も」
「……二人とも、先に中でジャージに着替えたら?部室空いてないでしょう」
自主練をすることを見越して促した。重い扉を開けて、自分は背を向ける。飛び跳ねながら入るのでくすくすと笑った。
「まずはボール拭くね」
籠から一個を取り出してタオルで汚れを拭く。それを影山に渡した。
「空気が抜けてるものと、大丈夫なものと分けてくれる?」
「ウス」
日向には空気入れを渡していたので、あとは連携してやってくれるだろう。
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「ふたりのおかげで早く終わったね。ありがとう。この後残るんでしょう?ボール出しくらいしかできないけど、いていい?」
「いいんですか?」
「あの、鍵なら俺が返しに行きます」
「ダメ。ただでさえ今日はお休みなんだから、オーバーワークしないように見張らせていただきます」
「「ウッ」」
後ろめたいことばかりだろう、胸を抑えている。
「暗くなる前に私を帰らせてくれる?」
「「ハイッ!」」
そうして私は後輩との距離を縮めることなく学生生活を終えた。
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おまけトーク
注:本編の内容にかすりもしません。
ヒロインも影山もいません。
3年男子組のみでの卒業間近の会話です。
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HQストーリー
影山長編9話おまけ(主将、副主将、ヒゲチョコ)
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