03.エスプレッソとおにぎりのお客さん




ロー｢おにぎり｣



『いやここ珈琲屋なんだけど』





ロー｢お前の握った握り飯が食いてェ｣




『口説いてんの？｢あぁ｣ごめん冗談で聞いたのに否定されなくてビックリした………はいどうぞ、エスプレッソ』




ロー｢……ん…｣




『………前も思ったけどすごいタトゥーだね』




ロー｢……｣(クイッ)




『なんで今襟引っ張って私に胸元チラ見せしたの？』




ロー｢身体(ここ)にも彫ってある｣




『へぇー、あ、いいよいいよ、他にお客さんいなくてふたりきりだからってお店で脱ぎ出すのやめてそういうお店じゃないから』




ロー｢みたいんだろ？｣



『いや別に脱ぐ必要あるならいいようわうわ迫ってこないで』




キッド｢何してんだトラファルガー！｣



ロー｢………………………







…ッチ！！｣







『舌打ちでっか』




ロー｢帰れ｣



キッド｢てめェが帰れ｣



ロー｢命令するな｣



『口喧嘩ならいいけど殺り合ったりお店壊すようなことしたら出禁にするから』





キッド・ロー｢｢…………｣｣




『………』
↑
テーブル拭く





キッド・ロー｢｢ッチ！｣｣





『舌打ちうるさい』




ロー｢……店終わったらあいてるか？｣




『あいてるけど、あ、キッド注文は？何飲む？』




キッド｢いつもの｣




ロー｢店終わったらおれと会え｣




キッド｢ふざけんな｣




ロー｢黙ってろ｣




『はいいつもの』



キッド｢｢…………｣ブチ殺すぞニヤニヤしてみてくんな｣




ロー｢お子様かユースタス屋｣




『ウィンナーコーヒー飲む男子可愛いよね、キッドが飲むとギャップがあって好き』




ロー｢子供扱いだなユースタス屋｣




キッド｢ハッ！好きって言われた回数は断然てめェより多いぜトラファルガー｣




ロー｢どうせ好きより可愛いのが多いんだろ｣




キッド｢あ！？｣




『ケンカなら外でやってね、はいおにぎり』



ロー｢マジか、中身は｣



『鮭』



ロー｢今日からおれの女な｣




『いや私年上が好みだから、同い年でしょ？あとパンと梅干し嫌いっていうのも聞いた』



キッド｢振られてやがる(笑)｣




ロー｢…誰だ教えたの…｣




end