珈琲いかが?

01.ウィンナーコーヒーのお客さん




おれはキラー



ここで何をしているのかというと








うちの船長、キッドがとある珈琲屋の女店長に惚れたらしいので様子をこっそり見に来ている




どうやらベタ惚れらしい



薔薇の花なんてよく買ったもんだ




お前が好きな女に花なんて贈るなんてビックリだ




で、


そのキッドはというと



『ごめん私金属アレルギーだから』




フラれてた



それにしても理由……




金属アレルギー




いや、ちょっと待て





金属アレルギー?


そんなフり方初めてみたぞ


能力的にキッドと相性悪すぎやしないか




ということはキッドの能力を知っているのか




『ごめんね、年下って可愛いから恋愛対象外なの』





しかも年下NGときた




キッド、



ドンマイ




キッドの年齢知ってるのはうちのが来て知ってるやつが教えたんだろうか



キッド「年下だ?『21なんだってね、私24だから』……は?……」



25のおれはセーフだな



年齢知らずに告ったのかキッド


めっちゃぽかんとしてる




『なに?私年下にみえてた?ちょっと嬉しーな。あ…コーヒー飲む?』




キッド「…………もらう」




…………



お前コーヒー飲めたのかキッド



『21で船長やって夢は海賊王かぁ、カッコイイなぁ』



コーヒーを煎れながら話をする彼女




キッド「ならおれに惚れろよ」



『私があと5歳くらい若かったらなぁ、惚れてたかもね、はいウィンナーコーヒーどうぞ』




ウィンナーコーヒーって、

甘いものチョイスするあたり可愛い年下扱いされてるぞキッド




キッド「……甘ェ」



『生クリームついてる、これだから年下って可愛いよね』




キッド「年下年下言うな犯すぞ」



キッドお前何言ってるんだ




『犯し返すぞ年上女ナメんな』



いや店長も店長でマグ拭きながら何を言ってるんだ



…平然と言い返してくるあたり気に入ったんだろうなキッドのやつ




『綺麗な薔薇ありがとうね、女性に花を贈る男って素敵だと思うよ』



キッド「絶対惚れさせる」




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