運が悪いとは思ってません
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いざ水族館に来てみたはいいがデートって何をすればいいんだ?
何年も気づかれないまま…というよりボク自身もそれらしい素振りは見せないようにしているがそれでも全く気づいてもらえないってのも少し寂しい。
だいたいボクはその手の経験がほぼ無い。
サニーとリンちゃんには押しが弱いってダメ出しされたけど嫌われたくない。
「セイラは見たいとこある?」
『…………ペ……ペンギン……』
そう答えるセイラの顔は耳まで真っ赤になっていた。
一生懸命表情に出さないようにしているけど、ボクの目が暗闇でも昼間のようによく見えるってことは忘れているらしい。
「意外と抜けてるよね。」
『ふァっ!?そ、そんなこと…っ』
「あるよね。」
『ごめん。』
強く言われるとしおらしくなっちゃうとことか、ふれあいコーナーで小魚を触ったつもりがナマコを掴んじゃうドジなとことか、イルカショーで1人だけ頭からズブ濡れになっちゃう少しだけ運のないとことか
『はっっくしょーーーい!!』
「品がない。」
『うるさいな!隣にいたのになんでココは綺麗なまま…っくしゅっ!』
「…………今の素?」
『違うから!!もっとオジサンみたいなだから!!』
「はいはい(笑)」
セイラは変なところで意地を張るわりにはタオルで髪を拭いてる最中は大人しかった。
「もう帰ろうか。セイラが風邪を引くといけないし。」
『あのさ。』
「ん?」
『ホントは真っ先にココのとこに来たんだ。』
え?
『ココとデートしたかったから。』
「………え………えっ…ちょ、え!?」
『私もう帰るね。次はオシャレしてくるから私の告白を聞いてもらおうかな!じゃーね!』
「セイラ!!ちょっと待って!!」
普通に告白したつもりが後日、【四天王ココ水族館で公開プロポーズ!!】と新聞の一面を飾り、セイラから逆プロポーズされるのはもう少し先の話。
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