第一話
夢小説設定
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小松の説得によりどうにかセイラはトリコ、ココと合流した。が、不機嫌を露わにしている。
「セイラごめん、怒ってるよね。」
『……だから怒ってないってば…』
「トリコさん…原人とか言われてましたね……グルメ時代のカリスマ的存在なのに…有名人オーラもっと出さなきゃダメですよ。」
「うるせーな、別にいいよ原人で…つーかココ。何なんだあの連中は?」
「ボクの占いの客だ…許してくれ。」
そう。占いの客。
仕事の相手。
だから怒ってない。他のことはすぐ気づくくせに私のことは全然見つけてくれなかったことがちょっとだけ寂しかったとか思ってない。
トリコ、ココ、小松の視線を独り占めしていることに気づかないセイラは自身の葛藤と闘っていた。額には青筋を立てている。
そんなセイラを見ていたトリコがぽつりと呟いた。
「そーいうのヤキモチって言うんだぜ。」
『…………は?』
顔が火照ってきた。
視点が定まらない。いつの間にか隣を歩いていたココと目が合った。
『ななな…なんで私が……っ!そんなことあるわけないでしょ!べ、つに今日だって…ココに会いに来たわけじゃない!!』
シンと静まり返った音に漸く我に返った。
ココの向こう側からトリコと小松の「お前、何してんだ…」という表情がありありとわかる。
「そ……そうだよね。ごめんね…」
や………やっちまったーーーーー!
ここ数年意地を張り続けた弊害か、今さら素直になれるわけもなかった。