第二話
夢小説設定
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「セイラ!!」
「小松か…!行くぞ!」
ココは素早くセイラの体を背負うとトリコと共に走り出す。
「さっきの爆音…!!オレ特製のトリコクラッカー鳴らしやがったな小松!!」
「おいおい火薬の量どんだけだよ、トリコ!」
「ちょっと多すぎたかな…小松に耳栓しろって言うのも忘れてた。」
「………急ごう!!」
爆音に驚いて逃げ惑う動物たちとは逆方向へ三人は向かって行く。
ココの目には小松の死相が見えていた。ココの占いは95%の確率であたる。高確率だが決して完璧ではない。その残りの5%に懸けて走り続けた。
「小松くん!!」
「小松う!!」
ココとトリコが走って辿り着いた先にはぽかんと座り込む小松の姿があった。
「こ…小松…」
「ト…トリコさん…ココさん…セイラさん…」
「小松ーーーーっ!!」
「こわかったですよーっ!トリコさん!!ココさん!!セイラさーーえ!?セイラさんどうしちゃったんですか!?」
ココに背負われたセイラは気を失っていて、たまにピクリと動く獣耳が無事であることを証明していた。
「セイラは人より耳がいいからね。ボクらより先に耳を塞いだけど爆音に驚いて気絶してるだけだから大丈夫だよ。」
「すごい音でしたもんね……って、ちょっと待ってくださいよー、トリコさん!!」
「よかったなァ、無事で。」
「いやいやいや、何なんですかあのクラッカーは!!」
「ん?」
「ただの爆弾じゃないですかあんなモンー!!セイラさんだって気絶しちゃってるんですよ!!?」
小松の不満が止まらないところを見るとどうやら特に問題はなさそうだ。
ボクの占いが外れて良かった…
「兵器ですよ、兵器!!ぼく、死ぬトコでしたよ!!」
「そーかそーか。そりゃ大変だったな。」
「いや…っていうか一回死にましたよ、僕!!」
「なワケねーだろ。生きてんじゃん」
「デカいじいさんに助けられたんですよ!!」
小松の言葉にココが周囲を見渡すとノッキングされたデビル大蛇が倒れていた。
伝説の魔獣と呼ばれるデビル大蛇をノッキングできるのは只者ではない。
「小松くんの無事が確認できたことだしそろそろ出発しようか。洞窟の砂浜はすぐそこだよ。」
ココに促され、一行は再び歩き始めた。セイラは未だ目を覚まさない。歩みを進めている途中、ココにふとある疑問がよぎった。
小松の無事を確認したくて慌ててセイラを背負ってしまったが、ボクは触れない方がいいんじゃないか?
「トリコ。セイラをおぶってやってくれないか?」
「セイラが気絶したのはオレのせいだしな。悪かったな、ココ。」
トリコの手がセイラに触れる瞬間、胸の奥にもやっとしたものが現れた。
「いや。やっぱりいい。」
「そうか?」
ボクはいったい何をやってるんだ…!
この期に及んで未練なんて残っていないはずだが、それでも目の前で他の男に触られるなんて耐えられない。
ココの口から盛大なため息が漏れた。
いつからボクは面倒な男になったんだ。
オマケ→