第二話
夢小説設定
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二体のデビル大蛇から繰り出された12本の手を拳で打ち消すと、一瞬で腕が再生された。
その再生力の高さに気を取られた瞬間、デビル大蛇の手がセイラの体を捕らえようと伸びる。寸でのところで地面を蹴って避けるともう一体のデビル大蛇の尾がセイラの体を薙ぎ払った。
『ーーーーぐっ!いってて…』
思いきり岩陰に叩きつけられたせいで体中が痛い。瓦礫を押し避けて立ち上がるとパーカーとシャツを脱ぎ捨てる。キャミソール姿になり、顕になった腕に潮風があたる。
『はーーーー、熱くなってきた……一瞬で仕留めるよ。』
セイラの牙と爪が鋭くなり、蒼い瞳が光を帯びる。デビル大蛇が警戒に入った瞬間、セイラの姿が消えた。
二体のデビル大蛇の隣をすり抜け、セイラの姿が視認できた瞬間、デビル大蛇の頭が消え、音を立てて倒れた。
脱力感と共に地面にへたり込む。息があがり肩で呼吸する。
相変わらずの体力の無さに辟易するが…とりあえず勝てた。
『はぁっ…はぁっ…はぁっ……つ、つかれた……』
「お疲れさま。」
脇から脱ぎ捨てたパーカーとシャツを差し出された。その主を見るとボロボロになったココとトリコが立っていた。
『はぁっ…はぁっ…遅いよ…』
「ごめん……あの…とりあえず服を着てくれ。」
初めて見るわけでもないのに顔を赤らめたココがそっぽを向いた。何も考えてないのかまじまじセイラの姿を見るトリコをココが諌めると改めて服を突き出された。
シャツを受け取り、頭から被って袖を通す。裾を伸ばしたとき、嫌な予感がして獣耳を塞いだ。
ドオオーーーーーーーーーン!!!
「なんだ!!?」
耳がキンキン響いて頭がくらくらと目眩がする。これはキツい。あ…だめかも…
セイラが意識がぷつりと途切れると地面にパタリと倒れた。