第二話
夢小説設定
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ココ、トリコ、セイラ、小松の4人は砂浜の洞窟の入り口に立っていた。
入り口の周りにも洞窟の中にも美食屋がたくさんいる。洞窟の中からは死臭と微かな悲鳴が木霊していた。セイラはその悲鳴から逃れるようにフードを深く被り直した。
「うちの食材をほとんど平らげたと思った途端出発とは…相変わらずせっかちな奴だ。」
「思い立ったが吉日!その日以降はすべて凶日だぜココ!」
「占いの世界じゃあ、行動する時期やタイミングは大事なんだが…」
「最高のタイミングがもし1000年後だったらどーすんだ?大人しく諦めろってか?たかだか100年しか生きねえ人間のタイミングはいつでも思い立った時なんだよ!」
「……セイラ。大丈夫かい?」
『…うん、平気。』
美食屋が向かう場所は危険がつきものだ。
それでも美食屋を目指す者が跡を絶たない。
こんな状況もいつものことだ。美食屋を何年も続けてるのだから早く慣れないと…
「ち…ちなみに…ココさんの占いだと今回の旅の先行きは…」
「……………」
ココにしては珍しく、黙りこくってしまったなと顔を覗き込んでみると何とも微妙な表情をしていた。やはり小松に死相でも見えたようだ。
周りをよく見渡してみると盗賊や殺し屋もいる。戦闘になったら面倒くさいな…
「さぁーーーーー、出発だ!!行くぜココ!セイラ!小松!」
トリコに肩を叩かれて目の前のことに集中する。
洞窟の中、入ってすぐ先は闇に包まれている。とはいっても夜目の効くセイラや電磁波まで見えるココには昼も夜も関係ないが…
視界に不自由のないココとセイラが先頭を務める。ココはやはり小松のことが気にかかるようだ。
「へぇ〜〜、なんだか…中は案外広いんですね…」
「ライトをつけておけよ小松。」
『すぐに暗闇で何も見えなくなるから、早めにね。』
「ハ…ハイ…」
「決してボクらから離れないようにね、小松くん。」
「あーーーーーー!こんな所にポキポキキノコが生えてますよー!」
「なにィーー!マジでかーーっ!!」
洞窟の入り口にあったポキポキキノコにトリコと小松は真っ先に食らいついた。こんなに道草ばかり食ってたらいつまで経っても辿り着けないよ……
ココと二人、顔を見合わせると苦笑しか出なかった。