第一話
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「レは絶対食わねえからなっ!!」
5人は無事にロックドラムとトロルコングの群れからなんとか逃げることができた。
暮れ時ということもあり、今日はこれで終わりということになった。
今夜の戦果はセイラが仕留めたトロルコング一頭、ココの毒が効いたロックドラム一頭。
サニーはキショいキショいと言いながらも諦めて食すことに決めたようだ。
「すべての食材に感謝して」
「「「「『いただきます。』」」」」
まずはトロルコングの肉から。
脂が少なく、炙ると余計にパサパサしてそうな見た目だ。
「………まっず…」
「筋っぽいな…」
『固い…』
「味ほとんど無えじゃん。」
「食えねえ…」
トロルコングの肉は見た目通り筋が多くて噛みきれない上にほぼ無味。しかも獣くさい。
このトロルコングの肉を食べてからサニーはヘソを曲げっぱなしという訳だ。
「オレはいらねえ。」
「もったいねえだろ、ゼブラ!」
「顎が疲れる…」
『と、とりあえず気を取り直してロックドラムの肉も食べてみようよ!』
人数分の肉を切り分ける。セイラがぽつりと『焼いたことないけど大丈夫かな…』とつぶやくとゼブラとココが肉をひったくっていった。
わかればいいんだよ、わかれば。
匂いは悪くない。
トリコ、ココ、ゼブラ、セイラは一斉に肉を口に放り込んだ。
「「「『うまい!!』」」」
「噛めば噛むほど味が出るぞ!」
「不思議な弾力だがクセになるな。」
「うまい!うまい!!」
『サニーも食べようよ。』
「イラネ。」
『なんでよ。』
「だって毒あるじゃん。」
「てめえ、サニー!クチのききかたに気をつけろよ!ココが傷つくだろ!」
『もっと言い方とかさあ、なんとかならないの?』
「ボクのことは気にしなくていいから…」
「食いたくねーならほっとけ。」
一瞬目を離しただけだってのにロックドラムの肉はトリコとゼブラの腹の中に納まってしまった。
『あぁ、もう…容赦ない…』
「品がない…」
「ふあぁ…腹がふくれたら眠くなってきたな。もう寝ようぜ。」
テントは2つしかない。
どうやって二手に別れようかという話になった瞬間、トリコの手がセイラの腕を掴んだ。
「セイラはオレと同じテントな!」
『なんで?』
「よっし決まり!んじゃな、おやすみぃ!!」
『話聞け!』