第二話
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「何度も聞くなアホ!」
『ご、ごめん…ででででもリンってまだ11歳だよね…?』
「動揺し過ぎじゃね。成長が早いんだろ。同年代の中でも背ぇデカい方だし。」
『へー。』
隣を歩くサニーの横顔を睨みつけると、ふと目線が近くなっていることに気づいた。前に来たときは私の方が背が高かったのに。
ココもトリコもゼブラも、皆一様に身長は伸び、少しずつ大人へと近づいていく。
着実に時間が経っていることを示唆する皆の体。まるで時間が止まっているかのように変化のないセイラの体。
「まあ、男みたいなセイラには縁のねー話だな!」
『一言余計だよ!』
いつかこの日のことも遠い過去になり、頻繁に研究所に来てくれることもなくなるだろう。
だからといって悲観的になってはいない。
私だっていつかこんなとこ出てってやる。
待つしか手段のなかった私だが今度はみんなのところに行って驚かせちゃうんだから。
『覚悟しといてよね!』
「え?いきなりなんだよ。こわっ!」
『言い方!!』
セイラとサニーが走り出した瞬間、草むらからガサリと聞こえた。