第二話
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ガサガサと草を踏み分けながら元来た道を戻る。集めた大量の食材はジャンケンに負けたサニーが触覚を器用に扱って運んでくれている。
1時間ほど歩いても3人の姿が見えないとは相当離れてしまったらしい。まあ、そのうち合流するだろうと楽観的に構えるセイラの隣でサニーがぽつりと呟いた。
「…殺される……」
『誰に?』
「……うるせーな。お前には関係ねーし。つか、この道で合ってんのか?」
『この先から3人の匂いがするし、微かに物音も聞こえるから合ってるよ。もしダメだったら奥の手使うから安心してよ!』
得意気に無い胸を張ったセイラに、サニーは「期待しないでおく」と答えただけだった。
失礼な奴め。本当に大丈夫なんだってば。
『そういえばさ、今回リンは来てないじゃん?体調崩したとかじゃないって聞いたけどどうしたのかなーって。』
「あ?あーーーーー…」
リンの話題を振ってみたものの、意外にもサニーは歯切れの悪い答えしか返ってこなかった。
もしかして重い病気とかでは…とセイラの表情がどんどん暗くなっていくことに気づいたサニーは驚いていた。
段々としょんぼりしていくセイラの様子に耐えられなくなったサニーは目線を右へ左へ動かしたあと、「あーーーーーっ!」とイライラしながら自身の頭をガシガシと掻き、ぽつりと呟いた。
「……初潮がきたんだよ。」
『……………え?』