第二話
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拳と拳のぶつかり合う音が響き渡る。ココとサニーの組手をトリコ、ゼブラ、セイラの3人はそれを眺めながら山のように積まれた果物を頬張っていた。
器用に小技を挟みながら攻めるココに対し、昨夜から何も食していないにも関わらずサニーも奮闘していた。
『………どっちが勝つか賭ける?』
「負けたら勝った方の次の相手な。ココだ。」
「ココだな。」
『ええっ!賭けにならないじゃん!』
セイラが大きい声を出した瞬間、サニーの体が宙を舞った。盛大に地面に転がったサニーを見て、トリコとゼブラは歓喜の声をあげる。
「おお、勝った!」
「諦めて行ってこい。」
『えぇー…』
ココに視線を移すが全く息もあがっていないし、「誰もかかってこないのか?」と余裕綽々だ。
『私が勝ぁつ!』
埃を払いながら起き上がったサニーと代わってココの前に出る。
強気に出てきたはいいがココは驚異的な動体視力の持ち主。しかも慢心することなく地道な努力を怠らないタイプだ。
「こないならボクからいくよ。」
構えたココの右手が紫色に変わっていく。
本気じゃん。
「ポイズンライフル!」
『うわっ!』
飛んできた液体を屈んで避けると後ろにいたトリコたちからブーイングが聞こえた。
「ちょっと体が痺れる程度だから安心していいよ。」
『安心できないよ?!』
「だってボクはセイラほど速く動けないし、キミが近づいてくれないと。」
『毒はなしだからね。』
「はいはい。」
地面を蹴り、一気に距離を詰め次々と拳を繰り出すがココは余裕の表情で躱していく。
「どうした。えらく可愛らしいじゃないか。」
「〜〜〜〜っ、ムカつく!」