3:いらない命
ヒロイン
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ヒロインが同僚を殺してくれと言ったあと、同僚の命乞いの声とヒロインを罵倒する声が部屋に響き渡った。
「ごめんなさい、ごめんなさい…」
俯き、そう口にするしかできなかった。
尚もヒロインを罵る声は止まない。
楽に死ねると思うな。
お前なんかそいつに犯されて、ボロボロになって、惨たらしく死ねばいい。
どうせなら俺が犯してやればよかった。
同僚の叫び声は、銃声とともに止んだ。
もうあのひどい言葉を聞かなくて済むと思うと、ヒロインはほっとした。
「私は、悪くない…」
自分に言い聞かせるように、言葉に出してみる。
すると、頭上から男の笑い声が降ってきた。
「お前のせいだよ、あいつが死んだのは。選んだだろ?いらない方」
いらない方。
本当に、同僚は『いらない方』だったのだろうか。
死んだ彼は先輩で、とてもよくしてくれた。
彼と婚約したときも、心の底から祝ってくれたのに。
「あぁ、たまんねーな、その顔」
ヒロインは顔を上げて男を見た。
一体、どんな顔をしているというのだろう。
男はにやりと笑い、舌なめずりをした。
「絶望、恐怖、後悔――あんた、最高にいい女だぜ」
男はヒロインを押し倒し、乱暴に服を剥ぎ取った。
肌が外気に触れ、震えた。
寒い、怖い――
「いい身体してるな。しかも、処女なんだよな?たまんねえ」
ヒロインは必死で抵抗した。
無我夢中で手足を動かし、男を近づけないようにしていると、偶然男に拳が当たった。
男は怒りを顕にすると、ヒロインをうつ伏せにして腕を捻り上げた。
そして――
腕と下半身の痛みで、ヒロインは気を失った。
それから毎日、男はヒロインを嬲った。
行為が終わるとタバコを吸い、毎回ヒロインの身体でタバコを消した。
そのときの押し殺した悲鳴を聞くのが好きだと、男は笑っていった。
殴られるのも犯されるのも、数日でヒロインの日常になった。
同僚は最後に、男に犯されて死ねばいいと言った。
結果、そのとおりになっていることに、ヒロインは笑った。
これは同僚を殺した罰なのだと。
楽に死ぬことは許されない。
あれからどれぐらい時間が経ったのか。
相変わらずの行為には、もはや何も感じなくなっていた。
男は吐き出すものを吐き出すと、いつものようにタバコを吸い始めた。
その臭い、その仕草が大嫌いだった。
それを知っているからか、男は必ずヒロインの目の前でタバコを吸った。
今日もそれを身体に押し付けられるのだろうと、少し身構えていたところ、男はタバコを床に投げ捨て、ヒロインの腕を引いて無理矢理立たせた。
「今日は面白いものを見せてやる」
そう言って男はヒロインを連れて、突き当りの部屋に入った。
「これ、どう思う?」
目の前の光景に、ヒロインは思わず顔を背けた。
「何が見える?ほら、言えよ!」
男がヒロインの顎を掴み、無理矢理部屋の奥を向かせた。
「何をしたの…?」
そこには、誰よりも大切な人がいた。
変わり果てた姿で。
腕をもがれ、足はあらぬ方向に曲がっている。身体中に鞭打たれたあとがあり、喉には一度割かれたような跡があった。
「死ぬに死ねない、生ける屍。どれだけ嬲られようと、簡単には死ねない。が、俺がお前の願いを叶えてやる」
男が残酷な笑みを浮かべた。
「さぁ、お前はどうしたい?」
今にも事切れそうで、それでも彼は死ねそうになかった。無理矢理生かされ、責め苦を味わっている。
「楽になりたいよな?」
後ろで悪魔が囁いた。
それも優しさだと。
ヒロインは、ゆっくりと彼に歩み寄ると、その首に手をかけた。
震える手に力を込めると、彼の首にヒロインの指が食い込んでいく。
彼がもがいている。
早く、早くしないと。
より一層手に力を入れると、ぎろりと彼の目がヒロインを見た。
「お前が俺を殺した」
はっきりと、彼がそう言った。そう聞こえた。
「やっぱり、まぁそうだよなぁ」
男がこちらにやってきて、彼の首に食い込むヒロインの指を力任せに引き剥がしていく。
「犯され殴られてボロ雑巾みたいになってりゃ、死にたいって思うよな!」
よく見ろと言われ、ヒロインは足元に転がる彼を見た。
彼の身体には傷一つなかった。しかし、恨めしそうにヒロインを見上げる目だけは、先程見たままだった。
「なん、で…」
「あんたが見たのは、自分の願望だ。死にたいっていうな!マテリアと薬を使えばほらこの通り。よかったな、あんたの望みかなっただろ」
男が腹を抱え、大声で笑った。
ヒロインはあらん限りの声で叫んだ。
早く私を殺して――
.
「ごめんなさい、ごめんなさい…」
俯き、そう口にするしかできなかった。
尚もヒロインを罵る声は止まない。
楽に死ねると思うな。
お前なんかそいつに犯されて、ボロボロになって、惨たらしく死ねばいい。
どうせなら俺が犯してやればよかった。
同僚の叫び声は、銃声とともに止んだ。
もうあのひどい言葉を聞かなくて済むと思うと、ヒロインはほっとした。
「私は、悪くない…」
自分に言い聞かせるように、言葉に出してみる。
すると、頭上から男の笑い声が降ってきた。
「お前のせいだよ、あいつが死んだのは。選んだだろ?いらない方」
いらない方。
本当に、同僚は『いらない方』だったのだろうか。
死んだ彼は先輩で、とてもよくしてくれた。
彼と婚約したときも、心の底から祝ってくれたのに。
「あぁ、たまんねーな、その顔」
ヒロインは顔を上げて男を見た。
一体、どんな顔をしているというのだろう。
男はにやりと笑い、舌なめずりをした。
「絶望、恐怖、後悔――あんた、最高にいい女だぜ」
男はヒロインを押し倒し、乱暴に服を剥ぎ取った。
肌が外気に触れ、震えた。
寒い、怖い――
「いい身体してるな。しかも、処女なんだよな?たまんねえ」
ヒロインは必死で抵抗した。
無我夢中で手足を動かし、男を近づけないようにしていると、偶然男に拳が当たった。
男は怒りを顕にすると、ヒロインをうつ伏せにして腕を捻り上げた。
そして――
腕と下半身の痛みで、ヒロインは気を失った。
それから毎日、男はヒロインを嬲った。
行為が終わるとタバコを吸い、毎回ヒロインの身体でタバコを消した。
そのときの押し殺した悲鳴を聞くのが好きだと、男は笑っていった。
殴られるのも犯されるのも、数日でヒロインの日常になった。
同僚は最後に、男に犯されて死ねばいいと言った。
結果、そのとおりになっていることに、ヒロインは笑った。
これは同僚を殺した罰なのだと。
楽に死ぬことは許されない。
あれからどれぐらい時間が経ったのか。
相変わらずの行為には、もはや何も感じなくなっていた。
男は吐き出すものを吐き出すと、いつものようにタバコを吸い始めた。
その臭い、その仕草が大嫌いだった。
それを知っているからか、男は必ずヒロインの目の前でタバコを吸った。
今日もそれを身体に押し付けられるのだろうと、少し身構えていたところ、男はタバコを床に投げ捨て、ヒロインの腕を引いて無理矢理立たせた。
「今日は面白いものを見せてやる」
そう言って男はヒロインを連れて、突き当りの部屋に入った。
「これ、どう思う?」
目の前の光景に、ヒロインは思わず顔を背けた。
「何が見える?ほら、言えよ!」
男がヒロインの顎を掴み、無理矢理部屋の奥を向かせた。
「何をしたの…?」
そこには、誰よりも大切な人がいた。
変わり果てた姿で。
腕をもがれ、足はあらぬ方向に曲がっている。身体中に鞭打たれたあとがあり、喉には一度割かれたような跡があった。
「死ぬに死ねない、生ける屍。どれだけ嬲られようと、簡単には死ねない。が、俺がお前の願いを叶えてやる」
男が残酷な笑みを浮かべた。
「さぁ、お前はどうしたい?」
今にも事切れそうで、それでも彼は死ねそうになかった。無理矢理生かされ、責め苦を味わっている。
「楽になりたいよな?」
後ろで悪魔が囁いた。
それも優しさだと。
ヒロインは、ゆっくりと彼に歩み寄ると、その首に手をかけた。
震える手に力を込めると、彼の首にヒロインの指が食い込んでいく。
彼がもがいている。
早く、早くしないと。
より一層手に力を入れると、ぎろりと彼の目がヒロインを見た。
「お前が俺を殺した」
はっきりと、彼がそう言った。そう聞こえた。
「やっぱり、まぁそうだよなぁ」
男がこちらにやってきて、彼の首に食い込むヒロインの指を力任せに引き剥がしていく。
「犯され殴られてボロ雑巾みたいになってりゃ、死にたいって思うよな!」
よく見ろと言われ、ヒロインは足元に転がる彼を見た。
彼の身体には傷一つなかった。しかし、恨めしそうにヒロインを見上げる目だけは、先程見たままだった。
「なん、で…」
「あんたが見たのは、自分の願望だ。死にたいっていうな!マテリアと薬を使えばほらこの通り。よかったな、あんたの望みかなっただろ」
男が腹を抱え、大声で笑った。
ヒロインはあらん限りの声で叫んだ。
早く私を殺して――
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