1-10:Determination
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二人は飽きることなく何度もキスを重ねた。
二人を打つシャワーが、身体と心を洗い流す。
過去も未来も忘れて、二人の時間に溺れた。
二人が身体を重ねるのに、そう時間は掛からなかった。
自然に互いが身体を求め合った。
深いキスを交わすうちに、二人の身体に火が点き始める。
ヒロインがレノの首に腕を回し求めると、レノもそれに答えた。
熱い抱擁。
濃厚な口付け。
痺れるような愛撫。
初めて愛のある行為を終えたヒロインは、知らず知らずのうちに涙を流していた。
ベッドで抱き合いながら、レノはその長い指で涙を拭ってやった。
「嫌だった?」
初めて真剣に愛した人の涙に、レノは戸惑う。
そんな不安な気持ちのままヒロインに触れると、ヒロインが左右に首を振った。
そして、レノの胸板に額を軽く押しつけてきた。
「嫌なんかじゃないの。こんなふうに愛されたの、初めてだったから…なんか気持ちが高ぶっちゃって」
満たされた表情で微笑んだヒロインがとても儚く、レノは堪らずヒロインを抱き締めた。
そうでもしないと、ヒロインが幻のように消え失せてしまいそうで。
レノはこのまま時間が止まってしまえばいいと思っていた。
今この瞬間が幸せすぎて、次にやってくる時間が怖い。
自分の中に生まれた喪失感への恐怖。
ヒロインのぬくもりを肌に直接感じながら、レノはこの時間が永遠に続くように祈らずにはいられなかった。
「ヒロイン…愛してる」
レノが感じていたのは予感。
来たるべき別れの日が近いことを感じながら、レノは見て見ぬ振りをして目を閉じた。
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二人を打つシャワーが、身体と心を洗い流す。
過去も未来も忘れて、二人の時間に溺れた。
二人が身体を重ねるのに、そう時間は掛からなかった。
自然に互いが身体を求め合った。
深いキスを交わすうちに、二人の身体に火が点き始める。
ヒロインがレノの首に腕を回し求めると、レノもそれに答えた。
熱い抱擁。
濃厚な口付け。
痺れるような愛撫。
初めて愛のある行為を終えたヒロインは、知らず知らずのうちに涙を流していた。
ベッドで抱き合いながら、レノはその長い指で涙を拭ってやった。
「嫌だった?」
初めて真剣に愛した人の涙に、レノは戸惑う。
そんな不安な気持ちのままヒロインに触れると、ヒロインが左右に首を振った。
そして、レノの胸板に額を軽く押しつけてきた。
「嫌なんかじゃないの。こんなふうに愛されたの、初めてだったから…なんか気持ちが高ぶっちゃって」
満たされた表情で微笑んだヒロインがとても儚く、レノは堪らずヒロインを抱き締めた。
そうでもしないと、ヒロインが幻のように消え失せてしまいそうで。
レノはこのまま時間が止まってしまえばいいと思っていた。
今この瞬間が幸せすぎて、次にやってくる時間が怖い。
自分の中に生まれた喪失感への恐怖。
ヒロインのぬくもりを肌に直接感じながら、レノはこの時間が永遠に続くように祈らずにはいられなかった。
「ヒロイン…愛してる」
レノが感じていたのは予感。
来たるべき別れの日が近いことを感じながら、レノは見て見ぬ振りをして目を閉じた。
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