1-9:Prototype
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任務を受けてから3日後、レノたちはニブルヘイムに到着した。
交替で運転していたが、さすがに長旅の疲れが蓄まっていたので、二人は宿に一泊して次の日ニブル山中の研究所へと向かった。
物々しい雰囲気のニブル山には魔物も数多く生息しており、面倒ながらも襲ってくる魔物らを倒しながら進んでいった。
レノたちが調査を命じられた研究所は、ちょうどニブル山の中程にある。
今では通る人もいないのだろう、研究所に通じる道はすっかり荒れ果て、足場もかなり悪くなっていた。
「ますます気味が悪くなってるな」
研究所の入口に辿り着くと、レノは昔の任務を思い出し、苦々しげに舌打ちした。
「確か…ここは人体実験場だったな」
「あぁ…」
顔をしかめたルードに相槌を打つと、レノはかつての任務を話しだした。
「あの時の任務は『化物』の処分だった」
この研究所は名義こそ違っていたが、実質神羅のものと言っても過言ではなかった。
中で行われていたのは人体実験。
被験者は、魔コウ中毒になりソルジャーとして不適格と判断された者から犯罪者、果ては身寄りのない者まで多岐に渡っていた。
ただソルジャー以上の人間兵器を作るためだけに集められ、多くの人間が命を落とした。
そして、研究員たちはジェノバ細胞を使うことで、自我を持たない兵器を作ることに成功する。
しかし、喜んだのも束の間。
今度は実験サンプルたちが暴れだした。
神羅は研究所の閉鎖を決め、研究資料の引き上げと関係者の処理をタークスに命じた。
「あれは地獄絵図だったな」
思い出したくもないとばかりに、レノは吐き捨てるように言った。
研究所にいたのは、人としての原型を留めない奇形生物ばかり。
レノたちは、研究員もろとも皆殺しにした。
「怨霊でも出そうだな」
レノから話を聞いたルードは、冗談ともつかないことを口にした。
「まったくその通りだぞ、と」
不気味な研究所を前に、そう感じるのも仕方ない。
肩を竦めたレノは、ルードと顔を見合わせ、近づくことすら憚られる研究所に足を踏み入れた。
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交替で運転していたが、さすがに長旅の疲れが蓄まっていたので、二人は宿に一泊して次の日ニブル山中の研究所へと向かった。
物々しい雰囲気のニブル山には魔物も数多く生息しており、面倒ながらも襲ってくる魔物らを倒しながら進んでいった。
レノたちが調査を命じられた研究所は、ちょうどニブル山の中程にある。
今では通る人もいないのだろう、研究所に通じる道はすっかり荒れ果て、足場もかなり悪くなっていた。
「ますます気味が悪くなってるな」
研究所の入口に辿り着くと、レノは昔の任務を思い出し、苦々しげに舌打ちした。
「確か…ここは人体実験場だったな」
「あぁ…」
顔をしかめたルードに相槌を打つと、レノはかつての任務を話しだした。
「あの時の任務は『化物』の処分だった」
この研究所は名義こそ違っていたが、実質神羅のものと言っても過言ではなかった。
中で行われていたのは人体実験。
被験者は、魔コウ中毒になりソルジャーとして不適格と判断された者から犯罪者、果ては身寄りのない者まで多岐に渡っていた。
ただソルジャー以上の人間兵器を作るためだけに集められ、多くの人間が命を落とした。
そして、研究員たちはジェノバ細胞を使うことで、自我を持たない兵器を作ることに成功する。
しかし、喜んだのも束の間。
今度は実験サンプルたちが暴れだした。
神羅は研究所の閉鎖を決め、研究資料の引き上げと関係者の処理をタークスに命じた。
「あれは地獄絵図だったな」
思い出したくもないとばかりに、レノは吐き捨てるように言った。
研究所にいたのは、人としての原型を留めない奇形生物ばかり。
レノたちは、研究員もろとも皆殺しにした。
「怨霊でも出そうだな」
レノから話を聞いたルードは、冗談ともつかないことを口にした。
「まったくその通りだぞ、と」
不気味な研究所を前に、そう感じるのも仕方ない。
肩を竦めたレノは、ルードと顔を見合わせ、近づくことすら憚られる研究所に足を踏み入れた。
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