1-2:Kiss...
ヒロイン
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レノとヒロインは本社へと戻り、報告のためタークスのオフィスへと向かった。
その道中、レノはいろいろとヒロインに尋ねたが、ヒロインは戻ってからと言うだけで何も答えようとしなかった。
当然レノは面白くなく、その後は特に会話もせずただタバコを吹かしていた。
(一体何なんだ、こいつは?)
「戻りました、と」
オフィスでは、ツォンと主任のヴェルドが待っていた。
「レノ、ご苦労だった」
ヴェルドは一言ねぎらうと、レノから渡されたディスクをツォンに渡し、中身を確認するよう指示した。
「お久しぶりです、主任、ツォンさん」
レノの後ろに控えていたヒロインは、軽く二人に頭を下げて挨拶した。
「あぁ、ヒロインも大変だったな」
「いえ…」
「ヒロイン、助かったよ」
パソコンに向かっていたツォンが顔を上げ、ヒロインに微笑む。
親しげに話すヴェルドやツォンとヒロインを見比べ、レノは眉をひそめた。
「こいつは何なんですか?」
すっかり蚊帳の外のレノは不機嫌な顔をし、ヒロインを指差す。
ヴェルドとツォンが困ったように顔を見合わせた。
それがまたレノの癇に触る。
小さく舌打ちをしたレノを見て、ヒロインが口を開いた。
「私は潜入捜査専門の特殊工作員よ。所属はタークスになってるわ」
「ヒロイン!」
機密を平然と話すヒロインをヴェルドは厳しく咎めたが、ヒロインは首を振った。
「ここに着いたら話す約束だったんです。それに…こうなった以上、私が仕事を続けるのは…」
表情を曇らせたヒロインを見て、ヴェルドは渋い顔をした。
レノは初めて耳にすることばかりで、目を瞬く。
「16の頃からずーっとあちこちで潜入捜査してたから、私のことを知ってるのは主任、ツォンさん、社長、副社長の4人。でも、これからはタークスの一員として働くつもりだから。よろしくね、レノ」
ヒロインは悪戯っぽくレノに片目を瞑って見せた。
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その道中、レノはいろいろとヒロインに尋ねたが、ヒロインは戻ってからと言うだけで何も答えようとしなかった。
当然レノは面白くなく、その後は特に会話もせずただタバコを吹かしていた。
(一体何なんだ、こいつは?)
「戻りました、と」
オフィスでは、ツォンと主任のヴェルドが待っていた。
「レノ、ご苦労だった」
ヴェルドは一言ねぎらうと、レノから渡されたディスクをツォンに渡し、中身を確認するよう指示した。
「お久しぶりです、主任、ツォンさん」
レノの後ろに控えていたヒロインは、軽く二人に頭を下げて挨拶した。
「あぁ、ヒロインも大変だったな」
「いえ…」
「ヒロイン、助かったよ」
パソコンに向かっていたツォンが顔を上げ、ヒロインに微笑む。
親しげに話すヴェルドやツォンとヒロインを見比べ、レノは眉をひそめた。
「こいつは何なんですか?」
すっかり蚊帳の外のレノは不機嫌な顔をし、ヒロインを指差す。
ヴェルドとツォンが困ったように顔を見合わせた。
それがまたレノの癇に触る。
小さく舌打ちをしたレノを見て、ヒロインが口を開いた。
「私は潜入捜査専門の特殊工作員よ。所属はタークスになってるわ」
「ヒロイン!」
機密を平然と話すヒロインをヴェルドは厳しく咎めたが、ヒロインは首を振った。
「ここに着いたら話す約束だったんです。それに…こうなった以上、私が仕事を続けるのは…」
表情を曇らせたヒロインを見て、ヴェルドは渋い顔をした。
レノは初めて耳にすることばかりで、目を瞬く。
「16の頃からずーっとあちこちで潜入捜査してたから、私のことを知ってるのは主任、ツォンさん、社長、副社長の4人。でも、これからはタークスの一員として働くつもりだから。よろしくね、レノ」
ヒロインは悪戯っぽくレノに片目を瞑って見せた。
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