1-8:Flowers
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「ヒロイン、帰るぞ、と」
「あ、うん」
俯き加減に返事をしたヒロインは、近くにあった水道に走っていった。
微かに赤みを帯びていたヒロインの顔を見たレノは首を傾げながら、にこにこと笑っているエアリスに話し掛けた。
「何の話してたんだ、と」
「内緒よ」
そっけなく言うと、エアリスはべーっと舌を出してそっぽを向いた。
一言嫌味を言ってやりたいところだったが、隣にザックスがいたため、レノは舌打ちをするだけに止めた。
そんな二人の子供のようなやりとりを見ていたザックスは、一人心得顔で頷いていた。
「じゃあまたね、エアリス、ザックス」
「レノはもう来ないでね」
「あぁ!?」
笑顔でエアリスに手を振られ、レノは眉間に皺を寄せて睨みをきかせる。
「「こらこら…」」
ヒロインとザックスは互いの相方を苦笑混じりに宥めた。
「またね」
ヒロインは振り返ってエアリスに手を振り、教会をあとにした。
教会から駅に向かう道すがら、レノはヒロインの顔をじーっと覗き込んだ。
「な、何…?」
あまりに凝視され、ヒロインが歩みを止めた。
「んー…」
顎に手を添えて考え込むレノに気押されたか、ヒロインが一歩後退った。
「なんか吹っ切れた?」
「え?」
何故かどぎまぎしているヒロインを訝しみ、レノはさらに詰め寄る。
「どんな話してたか気になるぞ、と」
何時になくにっこり爽やかな笑顔を作ってヒロインに顔を寄せると、ヒロインが困ったように視線を彷徨わせた。
頬を赤らめたヒロインが可愛いらしく、レノの悪戯心が顔を出す。
「さては…恋の話かな?」
ヒロインの顔が強ばった。
それが図星と分かり、ますます好奇心を刺激される。
エアリスが好きなのはザックスだと分かり切っているが、じゃあヒロインは何と答えたのか。
気になる。
「ヒロインちゃんは誰が好きなのかな、と」
見る見るヒロインの顔が紅潮し、喉が一度上下した。
.
「あ、うん」
俯き加減に返事をしたヒロインは、近くにあった水道に走っていった。
微かに赤みを帯びていたヒロインの顔を見たレノは首を傾げながら、にこにこと笑っているエアリスに話し掛けた。
「何の話してたんだ、と」
「内緒よ」
そっけなく言うと、エアリスはべーっと舌を出してそっぽを向いた。
一言嫌味を言ってやりたいところだったが、隣にザックスがいたため、レノは舌打ちをするだけに止めた。
そんな二人の子供のようなやりとりを見ていたザックスは、一人心得顔で頷いていた。
「じゃあまたね、エアリス、ザックス」
「レノはもう来ないでね」
「あぁ!?」
笑顔でエアリスに手を振られ、レノは眉間に皺を寄せて睨みをきかせる。
「「こらこら…」」
ヒロインとザックスは互いの相方を苦笑混じりに宥めた。
「またね」
ヒロインは振り返ってエアリスに手を振り、教会をあとにした。
教会から駅に向かう道すがら、レノはヒロインの顔をじーっと覗き込んだ。
「な、何…?」
あまりに凝視され、ヒロインが歩みを止めた。
「んー…」
顎に手を添えて考え込むレノに気押されたか、ヒロインが一歩後退った。
「なんか吹っ切れた?」
「え?」
何故かどぎまぎしているヒロインを訝しみ、レノはさらに詰め寄る。
「どんな話してたか気になるぞ、と」
何時になくにっこり爽やかな笑顔を作ってヒロインに顔を寄せると、ヒロインが困ったように視線を彷徨わせた。
頬を赤らめたヒロインが可愛いらしく、レノの悪戯心が顔を出す。
「さては…恋の話かな?」
ヒロインの顔が強ばった。
それが図星と分かり、ますます好奇心を刺激される。
エアリスが好きなのはザックスだと分かり切っているが、じゃあヒロインは何と答えたのか。
気になる。
「ヒロインちゃんは誰が好きなのかな、と」
見る見るヒロインの顔が紅潮し、喉が一度上下した。
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