1-8:Flowers
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「やっぱりここだったのね。ルードの言ったとおり」
晴れやかな顔をレノに向けたヒロインは、ふぅーと大きく息をついた。
携帯をスーツに押し込んだレノは、ヒロインを見上げた。
「どうした、任務か?」
「えぇ。古代種の見張りだって言ってたわ」
ある意味デスクワークより手が掛かる任務に、レノは顔をしかめた。
「面倒臭いな、と」
もう短くなったタバコを灰皿に押しつけ、嘆息しながら億劫そうに立ち上がった。
「今日は迷惑掛けないよう頑張ります」
突然ぴしっと立って敬礼したヒロインにレノは目を見張った。
「ヒロインも一緒なのか?」
「そ。だからよろしくね」
それを聞いてレノの表情がぱぁーっと明るくなった。
どんなに面倒な仕事でも、ヒロインと一緒ならば悪くない。
何かが起きても近くで守ってやれるし、レノにとっては一石二鳥だった。
「ほら行くぞ、と」
急に元気になったレノに訳が分からないとばかりに、不思議そうな顔でヒロインは首を傾げた。
そのヒロインの頭をぽんと叩くと、レノはにっこり笑って軽い足取りでオフィスに向かった。
オフィスに戻り、ヴェルドから正式に任務を受けた二人はエレベーターに乗り込んだ。
「その古代種も可哀想ね…神羅に追っかけ回されて」
「相手に同情したら、仕事にならないぞ、と」
エレベーターの窓から眼下を眺め、任務の相手を思うヒロインにレノは苦笑した。
「…そうね」
ヒロインは一度軽く目を伏せると、割り切ったようにすっきりした顔で笑った。
「ま、今回は退屈な任務だから、あんまり緊張しなくていいぞ」
言っていることは先輩らしいが、すっかりリラックスした表情のレノは、壁に寄り掛かってヒロインと同じように外に目をやった。
エレベーターはもうすぐ地上に到着する。
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晴れやかな顔をレノに向けたヒロインは、ふぅーと大きく息をついた。
携帯をスーツに押し込んだレノは、ヒロインを見上げた。
「どうした、任務か?」
「えぇ。古代種の見張りだって言ってたわ」
ある意味デスクワークより手が掛かる任務に、レノは顔をしかめた。
「面倒臭いな、と」
もう短くなったタバコを灰皿に押しつけ、嘆息しながら億劫そうに立ち上がった。
「今日は迷惑掛けないよう頑張ります」
突然ぴしっと立って敬礼したヒロインにレノは目を見張った。
「ヒロインも一緒なのか?」
「そ。だからよろしくね」
それを聞いてレノの表情がぱぁーっと明るくなった。
どんなに面倒な仕事でも、ヒロインと一緒ならば悪くない。
何かが起きても近くで守ってやれるし、レノにとっては一石二鳥だった。
「ほら行くぞ、と」
急に元気になったレノに訳が分からないとばかりに、不思議そうな顔でヒロインは首を傾げた。
そのヒロインの頭をぽんと叩くと、レノはにっこり笑って軽い足取りでオフィスに向かった。
オフィスに戻り、ヴェルドから正式に任務を受けた二人はエレベーターに乗り込んだ。
「その古代種も可哀想ね…神羅に追っかけ回されて」
「相手に同情したら、仕事にならないぞ、と」
エレベーターの窓から眼下を眺め、任務の相手を思うヒロインにレノは苦笑した。
「…そうね」
ヒロインは一度軽く目を伏せると、割り切ったようにすっきりした顔で笑った。
「ま、今回は退屈な任務だから、あんまり緊張しなくていいぞ」
言っていることは先輩らしいが、すっかりリラックスした表情のレノは、壁に寄り掛かってヒロインと同じように外に目をやった。
エレベーターはもうすぐ地上に到着する。
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