1-8:Flowers
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オフィスに戻ってきたヒロインはいつも通りだった。
同僚といくつか言葉を交わし、笑っているヒロインを見て、レノは安心する。
「よかったな」
突然ふっと笑ったルードに、レノは誤魔化すように首を竦めた。
「レノって本当、デスクワークしないのね」
頭上から降ってきた呆れたようなヒロインの言葉に、レノはにやっと笑った。
諦め混じりの溜息を溢したヒロインは、席に着いて黙々と書類に取り掛かった。
そんなヒロインの様子を斜向かいから頬杖をついて観察しながら、レノはパソコンの電源を入れた。
(ソルジャー、新人ソルジャー…)
神羅グループの検索器にキーワードを打ち込み、検索を開始した。
数秒でディスプレイに結果が表示される。
それを見たレノの片眉が吊り上がった。
『該当0件』
チッと一度舌打ちをしたレノは、『ソルジャー』という条件を外して検索した。
『最重要機密事項:アクセス許可なし』
(最重要機密事項…?)
目を大きく見開いて、レノはディスプレイの文字を凝視した。
つまり新人ソルジャーは、タークスにも許可されない案件に関わっていることになる。
考えても仕方ないと判断したレノは、面白半分に自分の名前を入力してみた。
画面に表示されたのは顔写真と簡単なプロフィール、所属部署だけで、たいしたことは書かれていなかった。
(おいおい、個人情報垂れ流しかよ…)
一瞬不安になったレノだったが、だから自分の誕生日近くになったら、女子社員から山のようにプレゼントを貰えたわけだ、と善意に解釈して、一人頷いていた。
これに味をしめたレノは、タークスメンバーの名前を次々に入力し、プロフィールを覗いていった。
(ツォンさんはA型か…そりゃ神経質なはずだな、と)
必死に笑いを噛み殺したレノは、最後にヒロインの名前を入力した。
(確か、潜入捜査してた頃もタークスに籍置いてたんだったな)
タバコを吸いながら検索結果が表示されるのを待つ。
神羅の高性能コンピュータは、数秒で答えをディスプレイに返した。
『経歴抹消済み』と。
.
同僚といくつか言葉を交わし、笑っているヒロインを見て、レノは安心する。
「よかったな」
突然ふっと笑ったルードに、レノは誤魔化すように首を竦めた。
「レノって本当、デスクワークしないのね」
頭上から降ってきた呆れたようなヒロインの言葉に、レノはにやっと笑った。
諦め混じりの溜息を溢したヒロインは、席に着いて黙々と書類に取り掛かった。
そんなヒロインの様子を斜向かいから頬杖をついて観察しながら、レノはパソコンの電源を入れた。
(ソルジャー、新人ソルジャー…)
神羅グループの検索器にキーワードを打ち込み、検索を開始した。
数秒でディスプレイに結果が表示される。
それを見たレノの片眉が吊り上がった。
『該当0件』
チッと一度舌打ちをしたレノは、『ソルジャー』という条件を外して検索した。
『最重要機密事項:アクセス許可なし』
(最重要機密事項…?)
目を大きく見開いて、レノはディスプレイの文字を凝視した。
つまり新人ソルジャーは、タークスにも許可されない案件に関わっていることになる。
考えても仕方ないと判断したレノは、面白半分に自分の名前を入力してみた。
画面に表示されたのは顔写真と簡単なプロフィール、所属部署だけで、たいしたことは書かれていなかった。
(おいおい、個人情報垂れ流しかよ…)
一瞬不安になったレノだったが、だから自分の誕生日近くになったら、女子社員から山のようにプレゼントを貰えたわけだ、と善意に解釈して、一人頷いていた。
これに味をしめたレノは、タークスメンバーの名前を次々に入力し、プロフィールを覗いていった。
(ツォンさんはA型か…そりゃ神経質なはずだな、と)
必死に笑いを噛み殺したレノは、最後にヒロインの名前を入力した。
(確か、潜入捜査してた頃もタークスに籍置いてたんだったな)
タバコを吸いながら検索結果が表示されるのを待つ。
神羅の高性能コンピュータは、数秒で答えをディスプレイに返した。
『経歴抹消済み』と。
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