1-6:First
ヒロイン
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昼食を終え午後になり、レノとルードの二人は任務に就くため準備を始めた。
8番街の警備に赴くヒロインも一緒に身仕度を整える。
「ヒロインは武器、何使うんだ?」
レノはマテリアを確認しながら、髪を結わえているヒロインに話し掛ける。
鏡の方を向いていたヒロインが振り返り、腰のホルスターから一丁の短銃を抜いた。
黒曜石のような輝きのそれにレノは目を奪われる。
「これよ。軽くて使い易いの」
ヒロインに銃を渡され、レノは手にとって構えてみる。
確かに軽い。
「いい銃だな」
「ありがと」
レノは銃をヒロインに返すと、バングルに付けていたマテリアを一個外してヒロインに投げ渡した。
銃を仕舞い終えたところで気付いたヒロインが、慌てて手を出してマテリアを受けとめる。
「回復マテリアだぞ、と。ケアルラも使えるから、大事に使えよ」
「え…いいの?」
成長させたマテリアを惜しむことなく渡すレノにヒロインが驚く。
「あぁ。もう一個もってるからな」
レノはヒロインに回復マテリアを見せ、にやっと笑った。
「なら、使わせてもらうわ。――私、先行くから、二人とも気を付けてね」
回復マテリアをバングルに装着し、銃に弾を装填し終えたヒロインが立ち上がった。
レノはヒロインを見上げ、挑戦するように笑った。
「ヘマするなよ」
「誰が!」
レノの言ったことを笑い飛ばすと、ヒロインは落ち着いた様子で出ていった。
「頼もしいな、ヒロインは」
今まで黙っていたルードが口元を綻ばせている。
「あぁ…潜入捜査してたキャリアがあるからな」
そうルードに答えたものの、レノの心はすっきりしない。
(何もなきゃいいけどな…)
ヒロインの実力がどの程度か自分の目で確かめていないから不安なのだろうと無理矢理自分に納得させた。
「ヒロインを心配するのはいいが、お前もヘマするなよ」
「あ?誰に言ってんだ、と」
馬鹿馬鹿しいとレノはそれを一笑に付した。
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8番街の警備に赴くヒロインも一緒に身仕度を整える。
「ヒロインは武器、何使うんだ?」
レノはマテリアを確認しながら、髪を結わえているヒロインに話し掛ける。
鏡の方を向いていたヒロインが振り返り、腰のホルスターから一丁の短銃を抜いた。
黒曜石のような輝きのそれにレノは目を奪われる。
「これよ。軽くて使い易いの」
ヒロインに銃を渡され、レノは手にとって構えてみる。
確かに軽い。
「いい銃だな」
「ありがと」
レノは銃をヒロインに返すと、バングルに付けていたマテリアを一個外してヒロインに投げ渡した。
銃を仕舞い終えたところで気付いたヒロインが、慌てて手を出してマテリアを受けとめる。
「回復マテリアだぞ、と。ケアルラも使えるから、大事に使えよ」
「え…いいの?」
成長させたマテリアを惜しむことなく渡すレノにヒロインが驚く。
「あぁ。もう一個もってるからな」
レノはヒロインに回復マテリアを見せ、にやっと笑った。
「なら、使わせてもらうわ。――私、先行くから、二人とも気を付けてね」
回復マテリアをバングルに装着し、銃に弾を装填し終えたヒロインが立ち上がった。
レノはヒロインを見上げ、挑戦するように笑った。
「ヘマするなよ」
「誰が!」
レノの言ったことを笑い飛ばすと、ヒロインは落ち着いた様子で出ていった。
「頼もしいな、ヒロインは」
今まで黙っていたルードが口元を綻ばせている。
「あぁ…潜入捜査してたキャリアがあるからな」
そうルードに答えたものの、レノの心はすっきりしない。
(何もなきゃいいけどな…)
ヒロインの実力がどの程度か自分の目で確かめていないから不安なのだろうと無理矢理自分に納得させた。
「ヒロインを心配するのはいいが、お前もヘマするなよ」
「あ?誰に言ってんだ、と」
馬鹿馬鹿しいとレノはそれを一笑に付した。
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