1-1:Deep Blue
ヒロイン
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(群青の瞳?…さっきの女か?)
『レノ、聞いているのか?』
電話越しのツォンの声で我に返る。
「あ、はい。了解しました、と。直ちに任務に掛かります」
終話ボタンを押し、携帯を上着のポケットに突っ込んだ。
カチャ。
何か固いものに当たったような音がした。
何も入っていないはずのポケットからした音に、レノは訝しげに眉をひそめた。
手を入れて確かめると、薄い小型のディスクが出てきた。
手の平ほどの大きさのそれ。
(さっきぶつかったときか!)
レノは内ポケットにディスクをしまうと、数分前女性が走り去った方に目を遣る。
レノのスピードを以てすれば、女性に追い付くのは難しくないだろう。
「仕事だ」
じゃあな、とレノは冷たく言った。
不満げな顔をしている女の腕を振りほどくと、レノは一瞥もくれず走りだした。
女は怒って声を荒げたが、レノにはもうどうでもよかった。
思わず口元に笑みが浮かぶ。
「さて、一仕事といくか」
.
『レノ、聞いているのか?』
電話越しのツォンの声で我に返る。
「あ、はい。了解しました、と。直ちに任務に掛かります」
終話ボタンを押し、携帯を上着のポケットに突っ込んだ。
カチャ。
何か固いものに当たったような音がした。
何も入っていないはずのポケットからした音に、レノは訝しげに眉をひそめた。
手を入れて確かめると、薄い小型のディスクが出てきた。
手の平ほどの大きさのそれ。
(さっきぶつかったときか!)
レノは内ポケットにディスクをしまうと、数分前女性が走り去った方に目を遣る。
レノのスピードを以てすれば、女性に追い付くのは難しくないだろう。
「仕事だ」
じゃあな、とレノは冷たく言った。
不満げな顔をしている女の腕を振りほどくと、レノは一瞥もくれず走りだした。
女は怒って声を荒げたが、レノにはもうどうでもよかった。
思わず口元に笑みが浮かぶ。
「さて、一仕事といくか」
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