3-3:兆し
ヒロイン
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「そういえば、この前教えてくれたレシピ、すっごく好評だった!」
「よかった!あれ、自信作だったの」
ヒロインはティファから料理のレシピを教えてもらうたび、みんなに振る舞っていた。さすがに店を切り盛りしているだけあって、ティファの料理はおいしい。舌が肥えているであろうルーファウスも絶賛していた。
そう伝えると、ティファが本当に嬉しそうに笑った。
「そうそう、これ新作。マリンと一緒に考えたの」
ティファは立ち上がると、戸棚の引き出しから一枚の紙を取り出し、ヒロインに手渡した。
「お手軽だけど、きっと気に入ってもらえると思う。材料は――あ!」
時計を見たティファが声を上げた。
「どうかした?」
「ごめん、ヒロイン。留守番、お願いしてもいい?もうすぐ子どもたち帰ってくるんだけど、頼んでいた荷物、受け取りに行かなきゃいけないの忘れてて…」
ティファは慌ててカウンターの裏に回ると、お金を持って出てきた。
「ねぇ、ティファ。お遣いなら私が代わりに行ってくるわ」
ヒロインは椅子から腰を上げた。
「子どもたちも、ティファに迎えられた方が安心すると思うし」
「え、でも…」
「いいからいいから」
ヒロインはティファから強引に代金を受け取った。
そして、荷物を受け取る場所を確認する。ティファは紙に簡単な地図を書いてくれた。どうやら、セブンスヘブンからそう遠くはないようだ。
「場所は…うん、ここならわかると思う。あ、もしレノが来たら、待つように伝えてね」
ヒロインはティファの役に立てることがうれしく、うきうきした気分で店を出て、ティファの地図を頼りに目的の場所に向かった。
エッジはミッドガルのそばにある新しくできた街だ。街はまだ開発途中で、整備されていない場所も多い。そのせいか、あまり治安がよくない場所も存在する。そのことはヒロインも認識していたので、できるだけ明るい人通りの多い場所を選んで進んだ。時折、よくない視線を感じることもあったが、気づかないふりをして足早に通り過ぎた。
「ここかな?ごめんくださー…」
「きゃああああああ!!」
突然背後で子供の悲鳴が上がった。
ヒロインは反射的に振り向くと、悲鳴が上がった方に足を向けた。
.
「よかった!あれ、自信作だったの」
ヒロインはティファから料理のレシピを教えてもらうたび、みんなに振る舞っていた。さすがに店を切り盛りしているだけあって、ティファの料理はおいしい。舌が肥えているであろうルーファウスも絶賛していた。
そう伝えると、ティファが本当に嬉しそうに笑った。
「そうそう、これ新作。マリンと一緒に考えたの」
ティファは立ち上がると、戸棚の引き出しから一枚の紙を取り出し、ヒロインに手渡した。
「お手軽だけど、きっと気に入ってもらえると思う。材料は――あ!」
時計を見たティファが声を上げた。
「どうかした?」
「ごめん、ヒロイン。留守番、お願いしてもいい?もうすぐ子どもたち帰ってくるんだけど、頼んでいた荷物、受け取りに行かなきゃいけないの忘れてて…」
ティファは慌ててカウンターの裏に回ると、お金を持って出てきた。
「ねぇ、ティファ。お遣いなら私が代わりに行ってくるわ」
ヒロインは椅子から腰を上げた。
「子どもたちも、ティファに迎えられた方が安心すると思うし」
「え、でも…」
「いいからいいから」
ヒロインはティファから強引に代金を受け取った。
そして、荷物を受け取る場所を確認する。ティファは紙に簡単な地図を書いてくれた。どうやら、セブンスヘブンからそう遠くはないようだ。
「場所は…うん、ここならわかると思う。あ、もしレノが来たら、待つように伝えてね」
ヒロインはティファの役に立てることがうれしく、うきうきした気分で店を出て、ティファの地図を頼りに目的の場所に向かった。
エッジはミッドガルのそばにある新しくできた街だ。街はまだ開発途中で、整備されていない場所も多い。そのせいか、あまり治安がよくない場所も存在する。そのことはヒロインも認識していたので、できるだけ明るい人通りの多い場所を選んで進んだ。時折、よくない視線を感じることもあったが、気づかないふりをして足早に通り過ぎた。
「ここかな?ごめんくださー…」
「きゃああああああ!!」
突然背後で子供の悲鳴が上がった。
ヒロインは反射的に振り向くと、悲鳴が上がった方に足を向けた。
.