3-2:信頼
ヒロイン
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「…から」
ヒロインが顔を背けた。
そのせいで肝心な部分を聞き取れず、レノはヒロインに聞き直した。
ヒロインは真っ赤な顔をして、今度ははっきりと言った。
「恥ずかしいから言えなかったの!」
タークスはエリート集団だ。
特殊工作員としての技能はもちろん、そこそこの学術知識も有している。
そんな相手に、子供と同じ内容を勉強するなどと、恥ずかしくて言えるはずがない。
その可愛らしい理由にレノはあんぐり口を開けた。
先程まで思い詰めていたのは何だったのだろう。
なんだか全てが馬鹿馬鹿しくなり、レノは脱力した。
「何だよ…てっきり俺が頼りないから話してくれないんだと思ったぞ、と」
「私は…レノのこと頼りにしてるのよ」
背中に回されたヒロインの腕にきゅっと力が入る。
ヒロインから積極的にスキンシップを図るのは珍しい。
レノは柄にもなくドキドキして、わずかに顔を赤らめた。
「レノのおかげで、私、こうやっていろんなことをやり直せてるんだから」
ありがとう。
ちゅっ。
軽い音を立て、ヒロインが背伸びをしてレノの頬にキスをした。
「晩ご飯の準備しなきゃ。今日はレノの好きな物作るね」
照れ笑いをしたヒロインをレノは真っ赤な顔で見送った。
思わずキスをされた頬を押さえた。
普段とのギャップがあるからこそ、破壊力が増す。
まだ心臓はばくばく音を立てている。
恐らく、しばらくは収まらないだろう。
レノはにやける口元を押さえ、小さく呟いた。
「…あんなの反則だぞ、と」
ヒロインに翻弄される日はまだまだ続きそうだ。
To be continued...
2010/11/06
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ヒロインが顔を背けた。
そのせいで肝心な部分を聞き取れず、レノはヒロインに聞き直した。
ヒロインは真っ赤な顔をして、今度ははっきりと言った。
「恥ずかしいから言えなかったの!」
タークスはエリート集団だ。
特殊工作員としての技能はもちろん、そこそこの学術知識も有している。
そんな相手に、子供と同じ内容を勉強するなどと、恥ずかしくて言えるはずがない。
その可愛らしい理由にレノはあんぐり口を開けた。
先程まで思い詰めていたのは何だったのだろう。
なんだか全てが馬鹿馬鹿しくなり、レノは脱力した。
「何だよ…てっきり俺が頼りないから話してくれないんだと思ったぞ、と」
「私は…レノのこと頼りにしてるのよ」
背中に回されたヒロインの腕にきゅっと力が入る。
ヒロインから積極的にスキンシップを図るのは珍しい。
レノは柄にもなくドキドキして、わずかに顔を赤らめた。
「レノのおかげで、私、こうやっていろんなことをやり直せてるんだから」
ありがとう。
ちゅっ。
軽い音を立て、ヒロインが背伸びをしてレノの頬にキスをした。
「晩ご飯の準備しなきゃ。今日はレノの好きな物作るね」
照れ笑いをしたヒロインをレノは真っ赤な顔で見送った。
思わずキスをされた頬を押さえた。
普段とのギャップがあるからこそ、破壊力が増す。
まだ心臓はばくばく音を立てている。
恐らく、しばらくは収まらないだろう。
レノはにやける口元を押さえ、小さく呟いた。
「…あんなの反則だぞ、と」
ヒロインに翻弄される日はまだまだ続きそうだ。
To be continued...
2010/11/06
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